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レオ様&メキシコ大統領がイルカ保護で団結 VSトランプ氏でも共闘!?

6/20(火) 16:56配信

夕刊フジ

 【聖林裏表】

 トランプ米大統領が地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」からの離脱を表明し、国際社会や米国内にも波紋を広げているが、案の定、ハリウッドからもトランプ批判が再燃した。真のエコロジストがどれだけいるかは定かではないが、トランプ攻撃の格好なネタとなったようだ。

 「米国史上、ホワイトハウスにこんな破壊的な誇大妄想狂がいたことはない。この地位に置いた、バカ者に感謝」

 先日の米演劇界最高の栄誉とされるトニー賞のミュージカル部門で、「ハロー・ドーリー!」で主演女優賞を受賞したベテラン女優、ベット・ミドラー(71)はパリ協定離脱表明を受けて、そうつぶやいた。

 今年のアカデミー賞で6部門を受賞した「ラ・ラ・ランド」に出演した米シンガーで俳優、ジョン・レジェンド(38)はさらに激しい。

 「このゲス野郎を止めなければならない。みんな、2018年(の米中間選挙)に投票しなければ。トランプは国民の恥だ」

 環境保護活動家の顔を持つオスカー俳優、レオナルド・ディカプリオ(42)は離脱表明直後、「本日、地球はひどい目にあった。これまで以上に行動を起こすことが重要だ」とツイートし、フェイスブックには「トランプ大統領のうかつな決断」と書き、批判した。

 そのディカプリオが今月7日、メキシコのペニャニエト大統領や同国の富豪と一緒に、絶滅の危機に瀕しているコガシラネズミイルカの保護に関する覚書に調印した。

 メキシコ北部のカリフォルニア湾で禁止されている高級魚トトアバの密漁で使用される刺し網にネズミイルカがひっかかり、これまで多くが死んできた。やはり絶滅の危機に直面しているスズキに似たトトアバは中国などで人気が高く、1ポンド(約453グラム)当たり4000ドル(約44万円)もの高値で不法にさばかれており、密漁が後を絶たない。

 ロイター通信によると、2011年以降、生存数が9割減少し、現在は約30頭しか残っていないという。

 今回の覚書で、一時的に禁止されている刺網漁は永久禁止となり、トトアバ漁の摘発を強化することをペニャニエト氏は約束した。握手するディカプリオとペニャニエト氏の写真をみて、笑いが込み上げた。

 ペニャニエト氏はトランプ氏に「メキシコ国境に壁を建設する。費用はメキシコが払う」などと豪語され、移民問題や貿易でも圧力をかけられた。おかげで、支持率が低下するという苦い経験を持つ。

 ディカプリオからみても、ペニャニエト氏からみても、トランプ氏は「敵」。2人ががっちりと握手する写真をみて、「敵の敵は味方」と映ったのだ。パリ協定離脱が物議を醸す中での覚書署名だっただけに、余計にそう感じたのかもしれない。 (産経新聞ロサンゼルス支局長・中村将)

最終更新:6/20(火) 16:56
夕刊フジ

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