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昏睡で解放の米大学生死亡=北朝鮮で1年半拘束―「残忍な行為」と非難・トランプ氏

6/20(火) 6:03配信

時事通信

 【ワシントン時事】北朝鮮で約1年半拘束された後、昏睡(こんすい)状態で解放され、13日に帰国した米国人大学生オットー・ワームビア氏(22)が19日、オハイオ州シンシナティの病院で死亡した。

 ワームビア氏の家族が声明で発表した。トランプ大統領は声明で「米国は北朝鮮の残忍な行為を非難する」と表明した。

 さらにティラーソン国務長官も「不当に拘束した責任を北朝鮮に取らせる」と警告。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の脅威が高まる中、米国が圧力をさらに強めるのは必至だ。

 ワームビア氏は2015年12月末に観光目的で北朝鮮に入国。16年1月1日に平壌のホテルにあった政治的スローガンが書かれた物を盗んだとされ、同年3月に国家転覆陰謀罪で労働教化15年の判決を言い渡された。

 その後ワームビア氏は昏睡状態に陥ったとされる。同氏の健康状態の悪化を知った米国のユン北朝鮮担当特別代表が今月訪朝し、解放を要求。13日に帰国した。北朝鮮側は「人道主義的見地から送還した」と説明している。

 北朝鮮は、ワームビア氏がボツリヌス中毒になり、睡眠薬を服用した後、昏睡状態になったと主張。一方、ワームビア氏の帰国後に治療に当たった医師団は同氏が「脳に重度の損傷」を負っていると指摘したが、原因は不明という。ボツリヌス中毒を示す症状はなかった。

 15日に会見したワームビア氏の父親フレッド氏は「息子の状態を隠し、高度な治療を受けさせなかった」と北朝鮮の対応を非難した。 

最終更新:6/20(火) 10:16
時事通信