ここから本文です

桜ノ木は残った 震災で地盤隆起、伐採見直し

6/20(火) 11:16配信

河北新報

 宮城県は19日、河川堤防建設に伴い伐採する気仙沼市神山川の桜並木を巡り、60本のうち17本を残す方針を示した。当初は全ての桜を切る計画だったが、東日本大震災後の地盤隆起を考慮し、見直した。整備が必要な堤防の長さが約200メートル短縮し、伐採本数が減った。

 気仙沼市田中前の公民館で同日あった住民説明会で県気仙沼土木事務所が説明した。残る43本の伐採時期は9月とし、挿し木をして別の場所で桜を育てる考えも明らかにした。

 対象となる桜並木は気仙沼市大川支流の神山川左岸約600メートルに並ぶソメイヨシノ。県は、国土地理院が今年2月に改定した工事の基準で使う水準点を基に計画を練り直した。

 国土地理院が新たに示した水準点は2011年10月との比較で22センチ隆起。県が計画する津波の越流を防ぐ海抜3.7メートルの堤防に関し、隆起分を差し引いて造るため上流分190メートルの区間で堤防が不要となった。

 神山川の桜並木を巡り、県は昨年3月に全ての桜の伐採する計画を示したが、地元住民が反発。県は昨年8月、震災後の隆起分を考慮して5本程度残す考えを明らかにしていた。

 説明会には住民ら約80人が参加。「安全と同時に景観を残す方法を考えるべきだ」「もっと多くの桜を残してほしい」などの意見が出された。

最終更新:6/20(火) 17:46
河北新報

Yahoo!ニュースからのお知らせ