ここから本文です

長刀鉾・稚児の「花天冠」新調 祇園祭前祭巡行で披露

6/20(火) 16:00配信

京都新聞

 祇園祭の長刀鉾(京都市下京区四条通烏丸東入ル)はこのほど、巡行の際に稚児が頭に着用する「花天冠(はなてんかん)」を修復し、冠後部の飾りを新調した。赤や金色で彩られ、羽のように広がる真新しい飾りが、稚児の華やかさに彩りを添える。
 現在の花天冠は昭和期に作られたとみられる。昨年の巡行後、後部の飾りが傷んでいたため、長刀鉾保存会が、御所人形で知られる伊東久重さん(72)に制作を依頼した。
 飾りは和紙を数十枚重ねて形成する、伝統的な「一閑張(いっかんば)り」の技法を用いて作られた。大きく湾曲した形状で、赤や金で彩色した、吉祥を表す菊の紋を胡粉(ごふん)で形作って14個配置し、唐草模様を緑色で描いた。
 保存会で資材方を務める寺川哲雄さん(82)は「無事できあがってきて、ほっとした」と完成を喜ぶ。7月17日の前祭(さきまつり)巡行から使用される。

最終更新:6/20(火) 17:46
京都新聞