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<教諭差別発言>支援者憤り 「学校でLGBT研修を」

6/20(火) 9:27配信

毎日新聞

 埼玉県蕨市の市立小学校の男性教諭が、授業中に児童らに「誰だオカマは」などと性的少数者(LGBTなど)への差別と受け取られる発言をした問題。子どもを守るはずの学校で起きた出来事に、LGBT支援に取り組む関係者からは、憤りの声が上がる一方、学校など社会全体での啓発がさらに必要との指摘が出ている。

 問題の発言は5年生の社会科の授業であった。学校などによると、教科書の音読中、男児の一人が声色を変えてふざけたため、教諭は注意する目的で「ここにオカマがいるのか。誰だオカマは」などと発言したという。

 このクラスには実際にLGBTの児童1人が在籍。児童が帰宅後、保護者に相談し、保護者の抗議を受けた学校の調査で事実関係が明らかになった。

 この児童は、昨年末から母親と一緒に越谷市でLGBTの支援活動を続ける団体「LGBT越谷十人十彩(じゅうにんといろ)」(辻川公恵代表)の会合に通っている。

 児童をよく知る辻川さんは「学校でLGBTについて教えることが一番必要。そのためには、まず先生が正しい知識を持つことが大事で、先生への研修を徹底すべき」と語る。「幼稚園のころから絵本などを通して、世の中には同性を好きになる人や体と心の性が一致しない人がいることを自然に教えるのがいいのでは」と提案する。

 性的少数者を支援する法整備に向け活動している「LGBT法連合会」共同代表の池田宏さん(57)は「今回のような発言が出るのは、学校でLGBTに関する研修が徹底していないためだ。学校のカリキュラムの中で性的少数者について指導しないと、社会全体に理解が広がらないのではないか」と語った。【鴇沢哲雄】

最終更新:6/20(火) 9:36
毎日新聞