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亡き息子へ クロトーネ指揮官が自転車でのイタリア縦断を達成

6/20(火) 16:47配信

ISM

 クロトーネ(イタリア)のダヴィデ・ニコラ監督(44)が、シーズン中の約束を守り、自転車でのイタリア縦断を行なった。英『ガーディアン』紙などが伝えている。

 クロトーネは今シーズン、クラブ創設107の歴史で初のセリエAに挑戦。第29節終了時点で勝ち点14と、セリエB降格は不可避とみられていた。しかし、最後の9試合で6勝を挙げ、最終節でエンポリをかわし、17位での残留を果たしていた。

 ニコラ監督はシーズン中、残留を成し遂げた際には自身の故郷ヴィゴーネまで自転車で縦断すると約束。この言葉通り、現地時間9日(以下現地時間)にクロトーネの本拠「エツィオ・スチーダ」を出発し、18日にトリノへ到着した。

 トリノで約300名に迎えられたニコラ監督は、報道陣に対し「疲労? 今のところ痛みなどはない。明日には少し疲れを感じるかもしれないね」とコメント。「目標を達成できたことが何よりも重要。私が約束を守り、沢山の人の力を借りたおかげで、道の安全性を疑う多くの人に関心を持ってもらえたと思う。ここトリノで私は熱狂的な歓迎を受けた」と道中を振り返った。

 二コラ監督が道路の安全性に言及したのは、理由がある。

 ニコラ監督の息子アレッサンドロが2014年7月、自宅付近でサイクリング中にバスとの交通事故に遭い、(当時)14歳で命を落としていた。同監督はこの自転車での旅を、亡き息子に捧げると明かしていた。

 なお、クロトーネとトリノ間の距離はおよそ1300km。これは、ブーツ型に例えられるイタリアの、南北をほぼすべて縦断する長さとなっている。

最終更新:6/20(火) 16:47
ISM