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FTA協議、後回しで一致=英、強硬離脱堅持―EUと初交渉

6/20(火) 6:35配信

時事通信

 【ブリュッセル時事】英国の欧州連合(EU)離脱に向けてブリュッセルで開かれた初の交渉会合は19日、EUが支払いを要求している「手切れ金」などの協議を優先し、自由貿易協定(FTA)交渉を後回しにする方針で一致した。

 ただ、英国が「ハード・ブレグジット(強硬な離脱)」方針を堅持する一方、EUも英国に譲歩しない姿勢を示しており、前途多難な交渉を予感させる幕開けとなった。

 EUのバルニエ首席交渉官は会合終了後の記者会見で、600億ユーロ(約7兆4500億円)規模とされる手切れ金のほか、互いの市民の権利保障の問題などをそれぞれ集中協議する作業部会を設置すると明らかにした。英国はFTAと離脱交渉の優先分野の並行協議を求めていたが、早期に交渉を進めるためEU案に同意した。

 また交渉会合後に公表された文書によると、今後は毎月1度、1週間の直接交渉を行う。次回の交渉は7月17日からの週に実施する。

 バルニエ氏は「公正な合意は可能だし、決裂するよりずっといい」と指摘。一方でEUに譲歩の用意はあるかとの問いには、「譲歩という考え方はない。英国が下した離脱の決断を実行するだけだ」と突き放した。

 会見に同席した英国のデービスEU離脱担当相は、EUの単一市場に加え関税同盟からも脱退すると改めて明言し、「英国の交渉方針に変更はない」と強調した。与党・保守党が過半数割れした英総選挙結果を受け、英国内ではメイ政権に対し、経済的利益よりも移民規制を重視するハード・ブレグジットの方針を修正するよう求める圧力が強まりつつあった。 

最終更新:6/20(火) 20:37
時事通信

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