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依存は続いている 巨人によぎる「阿部抹消」の最悪データ

6/20(火) 11:44配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 巨人の高橋由伸監督(42)が恐れていたことが起きてしまった。阿部慎之助(38)が19日、出場選手登録を抹消された。交流戦最終戦となった18日のロッテ戦の六回、顔面付近の球をのけ反ってよけた際に右膝付近を負傷。途中交代していた。

 巨人の成績は阿部の調子とリンクしている。開幕4番に座った3、4月は打率.305と好調。チームも開幕5連勝などスタートダッシュに成功した。が、5月に打率.200と下降線をたどると、巨人も負けが込み始め、6月にかけて球団ワースト記録を更新する13連敗。現在は借金7のリーグ4位に沈む。

 巨人OBの高橋善正氏(評論家)が言う。

「前日のロッテ戦でせっかくいい2本塁打を放ち、復調の兆しを見せていただけに、由伸監督も頭が痛いでしょう。坂本とマギーは打率上位をキープしているのに、なぜ巨人は13連敗を食らったのか。阿部が打てば勝つし、打たなきゃ負ける。近年ずっと言われている阿部依存からの脱却が、いまだになされていないからです。だから由伸監督も休養日を与えながら慎重を期していた。それでもやってしまった。こんな時のために補強したマギーと村田が控えているとはいえ、OBとしては、これを機に若手の岡本を思い切って抜擢して欲しいものです。いずれにせよ、他の誰でもない阿部の離脱ショックは、ようやく上向いたように見えるチーム全体に広がるのではないか」

 阿部がキャンプでの故障で出遅れた昨季、5月終盤に合流して4番に座った7月の終わりから、10試合を9勝1敗と首位広島を猛追した。この時、広島のある関係者はこう漏らしていた。

「阿部が4番に入ると、やっぱり巨人は別のチームになる。阿部が軸に座ることで坂本が打ち出したり、前後に波及するというか、みんなが引っ張られるのが厄介。ヤバイですね」

 現在4位の巨人と首位広島との差は11.5ゲーム。長嶋監督時代の有名なメークドラマと同じゲーム差ではあるが、一方で最下位のヤクルトとは3.5差。敵もビビる大将が消えた今、こっちの方がよっぽど現実的になってきた。

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