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平均70歳「もう一度学びたい」 「おおた金山中」で入学式 群馬

6/20(火) 7:55配信

産経新聞

 ■今年度は59~82歳の75人

 太田市が昨年6月に開校した「おおた金山(きんざん)中学校」の入学式が19日、同市本町のものづくり研究機構イノベーションセンターで行われた。同校は、「もう一度、学び直したい」という学習意欲を持つ高齢者らのために設置。教員経験者が先生になり、中学校で実際に使う教科書を教材に本格的な学習の場となる。

 今年度の生徒は市内在住の59歳~82歳の75人(男性32人、女性43人)で、平均年齢は70・57歳。このうち、昨年度の卒業生51人中、33人が今年度も授業を受ける。市では60人定員を上回った場合は抽選としていたが、学習意欲を認めて応募者全員の入学を決めた。

 授業は2クラスに分かれて行われる。生徒は来年3月20日までホームルーム後、中学2年生の教科書を使った国語と中学3年生の教科書で社会(地理、歴史)を午前中に各1時間ずつ毎週3日間学ぶ。

 先生は昨年度に引き続き社会が36年間にわたり県内の小中学校などに在籍した高田一(まこと)さん(62)、国語は教職員歴37年の高柳薫さん(62)が担当。10月中旬には栃木・日光への修学旅行、12月と来年2月には期末テストが予定され、宿題も出される。

 この日の入学式には69人が緊張した面持ちで出席した。金山中学校を発案した清水聖義市長は「学習することにより脳が活動して、認知症の予防になる。老人会もいいが、発展して地域で学習会ができるようになればいい」と語り、終了後、市長自ら特別授業を行った。初めて入学した瀬戸阿喜良さん(81)=宝町=は「今の教育に非常に興味があった。いくつになっても新しいことをやるのは大事。健康を保つためにも勉強することはいいことだ」と意欲をみせた。

最終更新:6/20(火) 7:55
産経新聞