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【時視各角】国内派文在寅大統領の外交秘策(2)

6/20(火) 13:14配信

中央日報日本語版

第2次世界大戦時に真珠湾攻撃を成功させ英雄とあがめられる山本五十六元帥も同じ理由で米国との戦争に反対した。戦争前にハーバード大学で研修したおかげで米国の潜在力を実感していたのだ。

そのため列強の隙間で生き残らなければならない韓国の指導者としては米国経験がほとんどないということは自慢にならない。米国でも指導者の海外経験が少なければ欠点になる。大統領選挙の時なら米国メディアは各候補の海外訪問回数などを調査し批判する。ジョージ・W・ブッシュ元大統領は隣国のメキシコと父親が大使だった中国に短期間訪れたのが海外経験のすべてで、井の中の蛙という攻撃に苦しめられた。

それなら外国の水を飲んでこそ外交に成功できるのだろうか。必ずしもそうではない。実際に戦後の米国大統領のうち海外経験がほとんどないながらも大きな業績を残した事例は少なくない。直前に副大統領を務めながらも国際業務から徹底的に排除されたハリー・トルーマンと映画俳優出身のロナルド・レーガンは海外事情にうとかった。だが、彼らはそれぞれスエズ運河問題の解決、核兵器縮小という大きな成果を上げる。過去最高の国務長官に挙げられるディーン・アチソンとジョージ・シュルツを抜擢してから4年と7年ずつ信じて任せたおかげだった。これに対しピーナッツ農場の主人で海外経験が短かったジミー・カーターは最悪の評価を受けるエドマンド・マスキーを登用して外交落第点を記録する。結局海外経験がなくても適任者を選んで使えば外交に成功するという話だ。盧武鉉もやはり任期1年後からは潘基文(パン・ギムン)、宋旻淳(ソン・ミンスン)のような老練な外交官を登用して好評を買った。

いまはどうなのか。大統領から海外事情に明るくない状況で改革に焦点を合わせたため米日中強大国外交をうまく扱うプロがいまの外交ラインには見られない。円熟した該当分野の専門家の重用が切実に見えるのもまさにこのためだ。

ナム・ジョンホ/論説委員