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<サウジ海軍>イラン船を拿捕 「革命防衛隊」3人を拘束

6/20(火) 10:57配信

毎日新聞

 【カイロ篠田航一】サウジアラビア海軍は19日、ペルシャ湾のサウジ領海を侵犯したとしてイランの船舶1隻を16日夜に拿捕(だほ)し、乗っていた3人を拘束したと発表した。サウジ側は、3人はイラン精鋭部隊の革命防衛隊メンバーだと説明したが、イラン側は「漁師だ」と主張している。イスラム教スンニ派の盟主サウジはシーア派国家イランと敵対し、昨年1月には国交を断絶。現在はカタール情勢を巡っても対立を深めており、主要産油国間の緊張は今後、さらに高まる恐れがある。

 サウジ系の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、計3隻の小型船がサウジ領内のマルジャン油田に向かい航行しており、サウジ海軍が警告射撃後に1隻を拿捕。2隻は逃走した。拿捕船には「破壊工作用の武器」が積載されていたという。

 一方、ロイター通信によると、16日夜に高波で針路を外れたイランの漁船がサウジ沿岸警備隊の銃撃を受け、漁師1人が死亡する事件があり、イラン内務省が「人道上の原則を逸脱している」とサウジを非難していた。

 サウジとイランの対立は深刻化している。昨年1月、シーア派宗教指導者を処刑したサウジにイランが激しく反発し、両国は断交。サウジは今月に入り、イランと連携してガス田開発を進めるカタールとも断交を決めた。一方、イラン指導部は今月7日に首都テヘランで起きた同時テロにサウジが関与したと主張している。

 こうした状況下、イラン海軍は18日に中国の海軍と原油海上輸送の要衝ホルムズ海峡付近で合同演習を実施。両国の防衛力誇示を図った。

最終更新:6/20(火) 13:23
毎日新聞