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田中広輔「守り勝つ野球を最後まで」 カープ1番打者が連覇、日本一への思い語る

6/20(火) 10:00配信

デイリースポーツ

 広島の田中広輔内野手(27)が19日、デイリースポーツのインタビューに応じ、今シーズンの自身の成績を分析した。プロ4年目は開幕から「1番・遊撃」で全67試合にフル出場。打率・279、出塁率・376、リーグトップの16盗塁、同2位の47得点と攻撃の起点となりチームを支えている。23日に再開するリーグ戦の連覇と昨季逃した日本一へ、鯉のリードオフマンが残り76試合も全力で駆け抜ける。

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  ◇  ◇

 -交流戦も終わり、チームはセ・リーグ首位を走っている。

 「自分たちの野球が多くできている結果として、今の位置にいることができていると思います」

 -開幕から「1番・遊撃」で全試合に出場。チームの勝利に大きく貢献している自身の成績についてどのように感じているか。

 「全体的に順調にきていると思います。1番打者として出塁率の部分は一番頭に入れてやっています。安打だけでなく、塁に出るということで、フォアボールも多く選べています。今のところ、1番打者としての仕事はできていると思います」

 -今季ここまで四球での出塁は40。

 「去年1年間の経験が生きている結果だと思います。打席の中での落ち着きや対投手での心理戦ではないですけど、そういった部分が読み取れるようになってきた。こういったことが数字に表れてきている。1年間、1番で出場できたことは技術の向上以上に大きかったです」

 -投手に対する読みの部分というのは。

 「配球に関する部分もありますけど、今年は状況を見て投手があっぷあっぷしている中で無理やり打ちにいって助けたりとかが少なくなってきました。そういった読みがうまくなってきているのではないかと思います」

 -リーグ2位の得点数が示すように、塁に出ることがチームの得点につながっている。

 「1番打者ですし、打つだけが仕事ではないので。僕が塁に出ることができれば、ちゃんと次の塁へ進めてくれる人もいますし、本塁へかえしてくれる人がいる。役割を一人一人が理解しながら全力を尽くしてくれるので、僕も何とか塁に出ればという思いでやっている。そういうのが得点の多さにつながっているのではないでしょうか」

 -昨季はリーグ2位の28盗塁を決めた。今季も警戒される中、ここまでリーグトップの16盗塁を残している。

 「去年は好きなだけ走らせてもらった。そういった経験がスタートを切る余裕であったり、いいスタートを切れたときにだけ走る、という落ち着いた考えを持つことができている。失敗は絶対にすること。失敗に悲観せずに、(盗塁の)チャンスを自らの力で得ているのだから思い切ってスタートを切りたい、ということを考えています」

 -交流戦などでは、初対戦の投手でも盗塁を仕掛けていく必要があった。

 「初見の投手の研究もしますし、ベンチから見たり、塁に出て実際に感じたことをチェックするようにしています。1番打者の役割として塁に出て多く得点するということが一番大事。塁に出て盗塁し、少しでもチャンスを広げることを考えています」

 -昨季は全試合にフル出場。今年もここまで全67試合で継続している。

 「フルイニングへのこだわりはあります。(打撃の)数字以前の問題として、レギュラーとしてやるには計算できる選手がチームとしても大事なことだと思いますし、試合に出続けるということは数字以上に価値があることだと思います」

 -コンディションを維持するために行っていることは。

 「日頃から試合前後のケアには気をつかっています。準備がほとんどの結果につながっていると思いますし、人間がやることなので毎回、良い結果が出ることはない。まずはケガをしないためにも、準備だけはしっかりしておきたいので」

 -準備の部分で言えば、試合前には練習開始2、3時間前には球場入りしている。

 「ストレッチやトレーニングをしています。その日の自分の体の状態を、体と会話をしながら、試合にもっていくためにどういう動きをしたらいいのか、というのをトレーナーさんと考えながらやっています」

 -それらを重要視するようになったきっかけは。

 「レギュラーとして出始めて、毎日試合をしないといけない。そういった中で自分の打った打てなかったの結果で試合後のストレッチをしなかったり、しんどいから辞めておこうとかそういう日があった。そういうことは今までの経験の中で結果的によくなかったので、今は常にやるようにしています」

 -昨季25年ぶりのリーグ制覇を果たし、チーム全体で雰囲気の変化などはあったか。

 「去年優勝して選手みんなの自覚ではないですけど、しっかりやらなくてはいけないというのが芽生えてきていると感じます。僕自身もそうですし、一人一人が自分の役割をしっかり果たそう、というのが強くなってきているのではないかと思います」

 -今季はマウンドへ行き、投手に声を掛ける姿をよく見る。

 「投手はマウンドで孤独感もあると思う。マウンドに行くだけでも安心すると思いますし、大事なことだと思う。僕以外にもキク(菊池)もそうですけど、サードに入った安部とか西川とかも声を掛けに行っています。全体的にいい方向に向かっていると思います」

 -一緒にチームを支えている丸や菊池、安部ら同級生は、どんな存在か。

 「チームメートなのでライバルとかではないですが、お互いどこかしら意識して、切磋琢磨(せっさたくま)しながらやっていると思います。頼りにもなりますし」

 -23日から本拠地で2位・阪神との首位攻防戦が始まる。

 「交流戦が終わって、また休みも入って少し期間もあきます。あらためてチーム全員で一戦必勝という気持ちで一試合一試合、全力で戦っていくだけだと思います」

 -残り76試合。どのように戦っていくか。

 「リーグ連覇、日本一はみんな口に出さなくても目指しているところ。そのためにもまずは、ずっと言ってきている自分たちの守り勝つ野球。そういう試合を数多くすることが一番大事だと思いますし、最終的な結果にもつながってくると思います。最後までそれを続けていきたいです」