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<加計学園>総理が18年開学期限…「萩生田氏発言」新文書

6/20(火) 11:54配信

毎日新聞

 ◇文科省に存在、本人は否定

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、松野博一文科相は20日、萩生田光一官房副長官が昨年10月、文科省幹部に「総理は『平成30(2018)年4月開学』とおしりを切っていた。今年(16年)11月には方針を決めたいとのことだった」などと早期開学を迫ったことを記した文書を公表した。文書には加計学園の名称も含まれており、政府の国家戦略特区諮問会議が学部新設を認める以前から事業者として学園を前提とした内容も記載されている。文科省は内容を「不正確であいまい」としており、萩生田氏は発言を否定しているという。【伊澤拓也、金森崇之、宮本翔平】

【文科省内に保存されている「10/21萩生田副長官ご発言概要」と題した文書】

 文書の題名は「10/21萩生田副長官ご発言概要」。文科省によると、萩生田氏が昨年10月21日、常盤豊高等教育局長と面会した際のやり取りに関して周辺情報も含め作成されたという。

 文書によると、萩生田氏は獣医学部新設を巡って和泉洋人首相補佐官らと協議したことを伝えたうえ、「和泉補佐官からは、農水省は了解しているのに、文科省だけが怖(お)じ気づいていると言われた。官邸は絶対やると言っている」などと手続きを進めるよう指示したと記されている。

 さらに、萩生田氏が今治市での開学を前提に「愛媛県は、ハイレベルな獣医師を養成されてもうれしくない、既存の獣医師も育成してほしいと言っている」と書かれ、加計学園の事務局長を、文科省の担当者である専門教育課の浅野敦行課長に会いに行かせると伝えたとされる。

 文科省によると、萩生田氏に確認したところ、これらの内容を「発言していない」と否定。文書を作成した専門教育課の課長補佐は、局長からの説明内容と他省庁も含めた周辺情報も加えて文書を作成したと説明しているという。調査した義本博司・総括審議官は「不正確であいまいな文書。関係者に迷惑をかけたことをおわびしたい」と謝罪した。

 この文書は課長補佐から電子メールで3部署の職員6人に送られ、共有されたという。15日に公表された再調査の対象は民進党などから示された文書で、この文書は対象外だった。

最終更新:6/20(火) 13:31
毎日新聞