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海外観光客の“言葉の壁”解消 岡山県、多言語コールセンター7月開設

6/20(火) 7:55配信

産経新聞

 今後の増大が見込まれる海外観光客の“言葉の壁”を解消しようと県は7月1日から、通訳と翻訳に対応できるコールセンターを開設する。24時間対応でき、主に観光客の出入りがあるサービス業関係者に利用を勧めている。通訳でのサービスでは中国地方3県目だが、翻訳も同時実施するのは初めてという。

 窓口業務は県が委託した「岡山県多言語コールセンター」(東京)で担当。通訳の場合、外国人客との会話がままならないとき、同センターに電話をすれば専門のオペレーターが英語、中国語、韓国語であれば訳して双方との意思疎通を図る。

 翻訳については、フランス語、タイ語も加えた計5カ国語で対応。事前にメールなどで届いた文章を同センターに送っておけば、48時間以内に返信内容の案内も含めて翻訳する。こちらは宿泊申し込みなどでの利用が見込まれている。

 同センター開設費は500万円。利用料は発生しないが、通話料金のみ必要。県では23日に津山市山下の津山文化センター、27日に岡山市北区磨屋町の岡山磨屋町ビルTKP岡山会議室で説明会(各2回ずつ)を開催し、申し込みを受け付けている。

 50人以上収容のホテルや旅館155施設の実績をもとに県が独自に集計した調査によると、平成28年度に県内に宿泊した外国人旅行者数は前年度比37・4%増の22万3084人で、5年連続で過去最多を更新。東京五輪・パラリンピックが開催される32年度には約30万人を目標としている。

 また観光庁の宿泊旅行統計調査(速報値)でも28年の外国人宿泊者数は、47都道府県中26位(前年33位)。対前年比の伸び率も香川県が1位(69・5%増)で岡山県はこれに次ぐ2位(63・2%増)と、全国的にも健闘している。

 同庁がまとめた訪日観光客を対象とした「旅行中の困り事」アンケート(平成28年度)では回答者約5300人中、「利用施設側とのコミュニケーションがうまくいかなかった」が約33%と最多を占めていた。

 こうした動向を踏まえ、県観光課では「今後もレンタカーサービスなどで受け入れ態勢の内容を充実させたい」としている。問い合わせは同課(電)086・226・7383。

最終更新:6/20(火) 7:55
産経新聞