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<「森友」幼稚園>籠池氏、不正認識か 教員給与台帳を偽装

6/20(火) 15:00配信

毎日新聞

 大阪市の学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園に交付される大阪府の補助金を不正受給していた問題で、学園が2年前に府の調査を受けた際、勤務実態のない教員を「専任教員」として雇用しているかのように給与台帳を偽装し、不正の発覚を逃れていたことが府関係者への取材で分かった。【三上健太郎、岡村崇】

【写真】家宅捜索後、自宅で行った記者会見で声明を読み上げる籠池泰典氏

 調査に対応したのは籠池泰典(かごいけ・やすのり)前理事長(64)で、大阪地検特捜部は籠池氏が不正を認識していた疑いがあるとみて、学園から押収した資料の分析を進める方針だ。

 特捜部は19日夜から20日早朝にかけ、籠池氏が補助金を府からだまし取った詐欺などの疑いで学園本部のある塚本幼稚園(大阪市淀川区)や大阪府豊中市にある籠池氏の自宅を捜索した。不正受給額は、専任教員数や障害のある園児数に応じた2011~16年度の補助金で計約6200万円に上る。

 府によると、学園は15年度に専任教員として13人を申請したが、府が15年9月に園の立ち入り調査で給与台帳の提出を求めたところ、籠池氏は「忙しくてすぐには出てこない」と当日は応じなかったという。

 籠池氏は後日、13人分の給与台帳を提出。事前申請分と一致していたため、府は「勤務実態がある」と判断して補助金を交付した。

 しかし、一連の疑惑発覚を受けて府が今年3月に改めて15年度の給与台帳の原本を提出させたところ、13人のうち3人分の氏名がなかったことが判明。府が学園の教職員らに確認すると「3人のことは知らない」「見たこともない」などと回答したため、勤務実態のない教員名で申請していた疑いが浮上した。

 府に2年前に提出された給与台帳は、氏名の記載場所が通常と比べてずれていたといい、府は学園が正規の台帳に別の人物の氏名を切り貼りするなどの改ざんを加えた疑いがあるとみている。

 補助金の申請業務は籠池氏が主に担っていたといい、特捜部は籠池氏が不正受給を主導したとみて近く事情を聴く方針だ。

最終更新:6/20(火) 15:00
毎日新聞