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野外コウノトリ100羽に 初放鳥から12年、努力実る 兵庫

6/20(火) 7:55配信

産経新聞

 ■郷公園園長「感慨ひとしお」

 国内での野外生息数が100羽に到達した特別天然記念物のコウノトリ。19日に豊岡市内で待望のひなが巣立ったのを確認した県立コウノトリの郷公園(豊岡市祥雲寺)は「うれしい知らせが届いた」と伝えた。野生復帰に向けた初放鳥から12年。ちょうどひと回りした「酉年」での達成となった。

 郷公園によると、この日午前9時25分頃、同市百合地の人工巣塔から雄のひな1羽が飛び立ち、田んぼに降りた。4月半ばの孵化から約2カ月後の巣立ちが100羽目の飛翔となった。

 国内の野生コウノトリは昭和46(1971)年に絶滅。平成元年、豊岡市内の飼育施設で旧ソ連から譲り受けたコウノトリの人工繁殖に成功し、17年に郷公園で初放鳥が行われ、順調に個体数は増えていた。

 11年の開園から野生復帰に取り組んできた郷公園の山岸哲園長は「うれしい知らせであり、ひとつの節目を迎えたことに感慨もひとしおです」、中貝宗治市長は「積み重ねられた努力の成果。豊かな環境の再生にさらに努めたい」とそれぞれコメントを発表した。

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 これに先立ち、郷公園では18日、ひと足早い記念イベントが開かれ、人工巣塔がある市立三江小学校の児童や山岸園長、長年飼育に携わった松島興治郎さん(75)らがくす玉を割り、100羽を祝った。松島さんは「素晴らしい数字。少しずつの積み重ねの成果だ。これからは人と一緒に生活する難しさがある」と話した。

最終更新:6/20(火) 7:55
産経新聞