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森友家宅捜索 「籠池劇場」カネ徹底追及 当初から資金繰り難航か

6/20(火) 7:55配信

産経新聞

 国有地の格安払い下げに始まり、数々の疑惑が指摘されてきた学校法人「森友学園」に対し、大阪地検特捜部が19日、国や大阪府の補助金を不正受給した容疑で強制捜査に乗り出した。安倍昭恵首相夫人が学園と交流があったことから、野党が激しく追及した森友問題。籠池(かごいけ)泰典前理事長(64)も夫人や国側の関与をうかがわせるような“暴露話”を次々とぶち上げ、「籠池劇場」として全国的な騒動になった。特捜部は今後、学園に集まった公金の流れとともに、籠池氏らの関与について捜査を加速させるとみられる。

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 学園が経営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)にはこの日午後7時すぎ、段ボールを手にした地検の係官ら約15人が捜索に入った。

 籠池氏の自宅にも午後9時前、係官らが到着。インターホンを鳴らすと、籠池氏の妻、諄子(じゅんこ)氏が姿を見せ、係官の説明にうなずきながら「はい、分かりました。どうぞ」と頭を下げて自宅内に通した。

 捜索途中、諄子氏は係官に「お父さん(泰典氏)を頼むよ。悪いことする人ちゃうから」と話しかけた。さらに自宅2階の窓から報道陣に向かって「安倍(晋三)首相、もうお父さん(泰典氏)をいじめないで」と叫ぶ場面もあった。

 「せっかくいい幼稚園に入れたなら、いい小学校に入れないと公立学校でごった煮状態」

 教育勅語に基づいた教育理念を幼稚園児だけでなく幼小一貫で広げていく。それが籠池氏の悲願だった。

 具体的に動き出したのは平成25年ごろから。当初から付きまとったのが資金繰りの問題だ。表向きは「金は天から回ってくる」と動じないそぶりを見せていたというが、学園の元関係者は「『天皇陛下を出迎えるような学校なんだから箔(はく)がつく。タダでやりなさい』と要求された業者もいた」と証言する。

 これまで報道された学園をめぐる問題も、カネに絡むものばかり。最初に大きく取り上げられたのが、捜索容疑にもなった校舎建設に対する国の補助金だ。実際の工事費よりも過大な額を国に報告し、上限額を引き出したと指摘された。

 「確かに補助金については鉛筆をナメナメはした。しかし、それは安倍総理の給料にも到底及ばない。なぜそれがいけないのですか。日本のためにがんばっているのだから、それぐらいいいのでは?」

 3月に行われた幼稚園の卒園式で、諄子氏は園児や保護者を前にこうぶちまけたという。出席者によれば「園長(籠池氏)はブタ箱(刑務所の俗語)に入る」との自虐的な発言もあった。

 民間信用調査機関によると、28年3月期の学園の総資産は約11億6千万円。一方、小学校建設を請け負った藤原工業(大阪府吹田市)が主張している工事代金は「15億5520万円」に上っていた。小学校経営が軌道に乗らない限り、とても返済できない過大なものだった。

 国や大阪府の補助金不正も、小学校建設に伴う資金不足が背景にあった疑いがある。いずれの補助金申請も籠池氏が関与しており、特捜部は経緯の解明を目指す。

最終更新:6/20(火) 8:16
産経新聞