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朝4時起きも「苦にならない」羽中田昌さん 東京からJ目指し奮闘の日々

6/20(火) 10:30配信

スポニチアネックス

 車いすのサッカー指導者・羽中田昌さんの半生を描いた「必ず、愛は勝つ!車イスサッカー監督羽中田昌の挑戦」(戸塚啓著、講談社刊、税抜き1600円)を読んだ。羽中田さんの波瀾万丈の人生にあらためて感銘を受けた。

 韮崎高時代は高校サッカーのスター選手で、正月の高校サッカー選手権では3位、2位、2位。ユース代表候補にも選ばれ「将来の日本代表」と期待されていた逸材だった。しかし卒業後、交通事故で車いすの生活となりサッカーを断念したが、Jリーグ開幕をきっかけに再びサッカー界に戻り、バルセロナで指導者の勉強。帰国後Jリーグで監督ができるS級ライセンスを取得した。

 一昨年から関東リーグに所属する東京23FCで監督を務めているが、目標は「J1昇格」で、まずはJFL昇格へチャレンジしている。関東リーグで現在4位につけているが、優勝すれば11月に開催される地域チャンピオンズリーグに出場でき、2位以内に入ればJFLに昇格できる。地域チャンピオンズリーグへの道はもうひとつある。18日に行われた全国社会人サッカー選手権関東予選決勝でFC KOREAに1―0で勝ち、関東代表の6チームのひとつになったが、10月に福井で開催される全国社会人サッカー選手権で3位以内に入れば地域チャンピオンズリーグの出場権が得られる。

 選手は全員仕事をしながらプレーしている。練習は朝7時から9時まで。羽中田さんも毎朝4時起きだ。「でも、慣れれば苦にならない。大変だけど楽しい」と生活のリズムになっている。地域リーグのチームならではの楽しさもあるという。さらに東京からJリーグを目指すチームは東京ユナイテッドなどもあり、戦いは厳しさを増している。「選手はうまくなっているが、周りのチームが強くなっている」と、羽中田さんは言う。そして「目標は最終的にJ1なので、いろいろな人に注目してもらって、一緒に戦ってくれる人が増えたらありがたい。選手は大変だけど頑張っているので、少しでもいい環境でやらせてあげたい」とバックアップを呼びかける。東京23FCの戦いも注目したい。