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<高校野球>清宮人気 高野連財政にも貢献

6/20(火) 19:11配信

毎日新聞

 高校野球界注目の強打者、清宮幸太郎を擁する早稲田実(東京)が約1カ月間で4県の招待試合に臨んだ。5月13、14日の熊本を皮切りに沖縄、愛知と続き、6月17、18日の香川で締めくくった。異例ともいえる強行軍には、清宮の人気と実力に期待する地方の高校野球連盟の思惑がうかがえる。

 2010年から毎年、招待試合を開催する香川県高野連は、一昨年夏の甲子園で清宮が活躍した直後に打診した。県高野連の小野裕作理事長は「2年後には3年生。旬の時期だと思った」と説明する。読み通り、清宮は高校通算100本塁打を超える実績を持って登場。例年は2日間で3000人ほどの観衆は、約6500人に倍増し、徹夜組まで現れた。

 早稲田実と対戦したのは今春の香川大会4強の4校。沖縄や愛知、熊本でも招待試合参加は春や秋などの県の大会上位校の「特典」になっている。全国的な強豪と勝負し、強化につなげるのが最大の目的だ。その一方で、野球人気の向上という狙いもある。愛知では、多くの人に見てもらうために無料とし、2日間で2万2000人を集めた。小学生以下を無料にした香川では子どもの姿が目立った。小野理事長は「憧れる選手に来てもらうことで、普及につながれば」と期待する。

 清宮の集客力の高さは、高野連の財政にも貢献している。招待校の旅費や開催費用は県高野連が負担するため、香川では県から補助される強化費と大人からの500円の入場料収入を充てる。「入場料がたくさん入れば、それだけ強化費を別に回せる」と小野理事長は話す。

 早稲田実側にもメリットがある。和泉実監督は「各県代表校と公式戦に近い形で緊張感を持ってやれるのは、学校のグラウンドでやる以上にいい」と強調する。隔週以上のペースでの遠征は、夏を戦い抜く体力の強化にもつながりそうだ。

 招待された全4県で本塁打を放ち、観衆を沸かせた清宮は7月15日の夏の西東京大会初戦に向け、「この経験を出し切って勝ち抜きたい」と意気込む。最後の夏も注目される。【安田光高】

最終更新:6/20(火) 22:59
毎日新聞

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