ここから本文です

EU離脱交渉スタート 英政権弱体化で曲折必至

6/20(火) 7:55配信

産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)離脱をめぐる英国とEUの初めての公式交渉が19日、ブリュッセルのEU本部で開かれた。交渉の期限は2019年3月末。双方は「秩序立った」離脱を目指すが、英総選挙によるメイ政権の弱体化の影響で難交渉の先行きには一段と不透明感が強まっている。

 交渉には英国のデービス離脱担当相、EUのバルニエ首席交渉官が出席。19日は交渉体制や今後数カ月で対処すべき課題の調整など具体的な進め方を協議し、今後、交渉を月1回のペースで開く見通し。

 EUは域内と英国に在留する互いの出身者の権利保障、英国が支払う清算金、アイルランドと英国の北アイルランドの国境問題の離脱条件を先に扱ってから、通商など英国との将来関係を協議したい考え。英国は離脱条件と将来関係を同時に協議したい意向で、不当に巨額な清算金の請求も拒否する構え。双方がどこまで歩み寄れるかが焦点だ。

 英国ではメイ氏の求心力低下で移民規制を優先する「強硬離脱」(ハードブレグジット)の方針も揺らぎ、英国の姿勢が定まらないまま「無秩序」に離脱する事態も懸念されている。

最終更新:6/20(火) 7:55
産経新聞