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EU離脱交渉スタート 英、協調姿勢で妥協点探る

6/20(火) 7:55配信

産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)との離脱交渉で英国のデービス離脱担当相は双方に有益な結果が出るように、「建設的アプローチを取る」との方針を示した。総選挙に惨敗して政治生命すら危ぶまれるメイ首相は、強硬離脱方針の修正を迫られており、現状に近いEUとの貿易関係を将来も維持できるように、円満離脱に向けて協調姿勢で妥協点を探る。

 英国の離脱担当省は16日、「EU離脱と将来の関係は密接に関連している」として離脱後の通商関係が考慮されない限り合意しないとの考えを発表した。

 BBC放送は英政府が、貿易協定の交渉に入る前に未払い分担金問題などの離脱条件を協議すべきだというEUの要求を受け入れると報じた。交渉の初期段階で分担金の問題、EU市民の権利問題を解決してから将来の通商関係を議論したいとしている。ハモンド財務相は18日、離脱後の英EU間貿易が「可能な限り現在同様にすべきだ」と述べた。

 英国は協調姿勢に傾く一方、EU側がかたくなな姿勢を貫くことを懸念している。「欧州の国際金融センターの地位を奪う100年に1度の好機」(パリ副市長)と捉えるフランス。その仏出身のバルニエEU首席交渉官に、英メディアからは「『アングロ・サクソン』型自由主義に敵意さえ抱いている。心の友からはほど遠い」(テレグラフ紙)との警戒感すら漏れる。

最終更新:6/20(火) 7:55
産経新聞