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<北陸新幹線>JR西「FGT困難」 敦賀延伸時

6/20(火) 22:28配信

毎日新聞

 JR西日本の来島達夫社長は20日の定例記者会見で、レール幅の違う新幹線と在来線の車両を直通運転できる「フリーゲージトレイン」(軌間可変電車、FGT)について、2022年度末に予定する北陸新幹線の敦賀延伸時の導入は難しいとの認識を示した。延伸時は新幹線と大阪-敦賀間の特急は乗り換えが必要になる。

 来島社長は「技術的な問題がまだ解決していない」と説明した。FGT導入の可否については明言しなかった。背景には、JR九州が、22年度に暫定開業予定の九州新幹線長崎ルートへのFGT導入を見送る方向になったことがある。FGTには高い技術が必要で開発が難航しているのに加え、車両の維持管理費用が従来の新幹線の3倍近くになるためだ。JR西はJR九州のFGTを基に寒冷地仕様を開発し、北陸新幹線の全線開業(新大阪延伸)までの間、導入する方針だったが、前提は崩れている。

 北陸新幹線の全線開業は、敦賀延伸から23年程度たった46年と見込まれている。FGTの新車両への投資を回収するには20年はかかるとされるため、開発が遅れれば導入の可能性はさらに狭まることになる。【宇都宮裕一】

最終更新:6/20(火) 22:43
毎日新聞