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<萩生田氏新文書>「記憶曖昧」文科省担当者、弁明に終始

6/20(火) 22:36配信

毎日新聞

 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り、萩生田光一官房副長官が文部科学省に圧力をかけたことをうかがわせる文書の存在が、また明らかになった。ただ、文科省の担当者は「内容は正確性を欠く」と繰り返し、職員による文書の作成や管理方法に問題をすり替えるような説明に終始した。省内からは「何を守っているのか」と失望の声が上がっている。【伊澤拓也、金森崇之、宮本翔平】

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 「個人のメモであり、萩生田氏の発言でないものも含まれている」。20日に記者会見した松野博一文科相は、新たな文書が見つかったことを公表しつつ、信ぴょう性に疑問を投げかけた。萩生田氏の関与の有無について問われると「私が言及できることではない。本人に聞いてほしい」と明言を避けた。

 文書の存否を調査した義本博司総括審議官は「行政文書ではない個人のメモが共有フォルダーに入っていたことは大変遺憾。ご迷惑をかけたことはこの場を借りておわび申し上げたい」と述べ、萩生田氏に対する謝罪の言葉を口にした。

 義本氏の説明によると、聞き取りに応じた常盤豊高等教育局長が記憶しているのは、昨年10月21日という萩生田氏との面会日だけで、内容も面会場所も覚えていなかった。文書を作成した専門教育課の課長補佐は文書の内容について「他省庁などのいろいろな周辺情報を加えて書いたので正確でない」と話したものの、やはり「記憶は曖昧」だという。

 今年1月に事業者が決まる3カ月前に作られた今回の文書に「加計学園」の名前が出てくる不自然さを問われると、義本氏は「大学設置の一般的な相談に応じる中での話かもしれないが、よく分からない。全体として記憶が曖昧なので推測の域を出ない」と弁明。「もう半年以上前の話で、これ以上明確にできないかもしれない」と述べ、追加調査の必要性を否定した。

 その後も説明を疑問視する質問が相次いだが、義本氏は同じような答えを繰り返した。「こんな不正確な文書を重要な場面で共有するような役所なのか」と問われると、一瞬表情をゆがめた後で「文書管理上の問題はあった」とだけ述べた。

 会見の様子を聞いたある文科省職員は「半年前の仕事の記憶がない官僚ばかり、という説明を国民が信じると思っているのか。職員をスケープゴートにして官邸や内閣府を守るのも限界だ」と憤る。別の中堅職員は「調査するたびに職員の責任になる。ここまで来たら第三者委員会に客観的に調査してもらうべきだ」と語った。

最終更新:6/21(水) 15:29
毎日新聞

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