ここから本文です

松川浦の青ノリ出荷再開へ 震災から7年ぶり

6/20(火) 9:42配信

福島民報

 福島県の相馬双葉漁協は今季、東日本大震災から7年ぶりに相馬市松川浦の青ノリの出荷を再開する。松川浦は東日本最大級で県内唯一の青ノリ生産地。今季から試験操業と位置付け、9月10日前後に種付けした後、来年2月から4月末まで出荷する。
 19日に相馬市で開いた養殖に携わる漁業者の全体会で決めた。生や乾燥状態の青ノリから検出される放射性物質が継続して基準値以下であることが出荷再開を決めた要因。震災前に大口の取引があった県外業者との再開は見通せていないが、地元業者が取引再開に意欲を示しているという。
 県水産試験場によると、2014(平成26)年以降、乾燥した青ノリから検出された放射性物質の年別平均はいずれも相馬双葉漁協独自の出荷基準値(1キロ当たり50ベクレル以下)を下回っている。生ノリからはほとんど、放射性物質が検出されていない。県は漁業者に対し加工施設内の除染やノリの洗浄の徹底を求めてきたが、こうした取り組みが成果となって現れた。
 震災の津波ではノリが付着する網を固定する竹柵などに大きな被害が出た。東京電力福島第一原発事故による放射性物質の影響も受け、2012年から6期連続で出荷を見送ってきた。一方、種の生育などが途絶えると再開まで数年かかるため、竹柵約2600基を松川浦に設置し、ノリの胞子を網に付着させる種付け作業を続けてきた。
 現在、松川浦では69軒の漁業者がノリ養殖に携わっている。同漁協松川浦地区の菊地寛代表(71)は「ようやく一歩を踏み出せる。松川浦のノリは香りが良い。たくさんの人においしく味わってほしい」と期待している。
 今後、同漁協の試験操業検討委員会や県漁協組合長会議などの承認を得て出荷再開を正式決定する。

福島民報社

最終更新:6/20(火) 9:52
福島民報

Yahoo!ニュースからのお知らせ