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国際武道大、富士大、上武大…大学野球はいま、地方が元気 東京は地盤沈下?

6/20(火) 16:30配信

産経新聞

 野球の第66回全日本大学選手権が6月10日、東京六大学野球春季リーグを制した立教大の1958年大会以来、59年ぶりの優勝で閉幕した。会場にはOBの長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督)も姿を見せ、笑顔で応援した。

 今大会は立教大が名門・東京六大学野球連盟の意地を見せたが、千葉県大学野球連盟の国際武道大(千葉県勝浦市)が初めて決勝に進出。4強には札幌学生野球連盟の東海大北海道キャンパス(札幌市)、関甲新学生野球連盟の上武大(群馬県伊勢崎市)が入るなど、地方リーグの比較的新しい大学が台頭。昨年の65回大会で優勝した中京学院大(岐阜県中津川市)、準優勝の中央学院大(千葉県我孫子市)に続く新興勢力の台頭を印象づけた。

 一方、ハイレベルのリーグで知られる首都大学野球連盟代表の帝京大、東都大学野球連盟代表の東洋大が初戦で敗れるなど、名門とされるリーグの地盤沈下、実力の拮抗も如実に明らかになった大会だった。

 「相手が地方の代表だからとは思っていません。力のある選手が多い。全力で戦いました」。初戦の2回戦を終えた立教大の溝口智成監督はこう打ち明けた。

 確かに、立教大の優勝への道のりは楽ではなかった。初戦の2回戦で北東北代表の富士大(岩手県花巻市)と対戦。序盤は投手戦で六回に2点のリードを許す苦戦を強いられ、七回辛くも逆転した。3回戦の天理大戦でも延長十回、タイブレークの末に辛くも勝ち、東海大北海道キャンパスとの準決勝でも、一回、ノーヒットながら敵失で挙げた1点を継投で守りきった。

 北東北に所属する富士大は、近年、メキメキと力をつけている。エース加藤弦投手(4年)は沖縄・八重山商工高出身だ。

 現在、プロ野球西武でプレーする多和田真三郎投手が、沖縄・中部商高から富士大へ進み、力をつけ、プロへ巣立った。同じく、山川穂高内野手も沖縄・中部商高から富士大を経由して西武へ。岩手と沖縄という地理的にはつながりのなさそうに見える両県がガッチリとタッグを組んで、富士大を強豪に押し立てている。

 国際武道大は初出場で4強入りした1990年から18度目の挑戦で決勝の舞台に立った。東海大で長らく監督を務めた岩井美樹氏が監督に就任するやメキメキと力をつけた。元巨人監督の原辰徳氏が客員教授を務め、年に1回程度、講義を行っている。部員は、東海大相模高など全国の強豪校から267人にも上る。

 他にも東海地区大学野球連盟代表の岐阜経済大は初出場ながら、ベスト8入り。国立大の和歌山大も準々決勝へ進むなど健闘した。

 大学選手権は、まさにプロの見本市。連日、大勢のプロ球団や社会人のスカウト、編成担当らが神宮や東京ドームを訪れ、“金の卵”の発掘に目を光らせる。過去、ここで発掘され、ドラフト指名された選手も少なくない。それが、より高いレベルでのプレーを志向する選手を刺激する。

 地方の大学でも活躍すれば、プロへの道が開ける。地方活性化につながる。今後も地方の大学発でプロへ進む選手多くなるかもしれない。勢力地図はさらに変化を遂げることになるかもしれない。

最終更新:6/20(火) 16:30
産経新聞

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