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漁獲量激減!カニが食べられなくなる日はやって来るのか?

6/20(火) 11:35配信

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6月22日は『かにの日』

6月22日は『かにの日』です。ご存知でしたか? 

これは、大阪の有名なかに料理店「かに道楽」が1999年に制定した“記念日”です。6月22日が星占いのかに座の初日であることと、50音表で「か」が6番目、「に」が22番目であることから、この日が選ばれたようです。

かに料理の美味しさを認知してもらうことが目的であり、ハッキリ言えば、典型的な商業キャンペーン日です。実際、かに道楽のホームページを見ると、『かにの日』に絡むイベントの告知が大々的に掲載されています。

なお、今年のイベントの目玉は、当日企画のスピードくじとなっています。一体何がもらえるのでしょうか。

最近よく耳にする魚介類の不漁ニュース、実態は?

さて、せっかくですから、蟹(カニ)の現状について見てみます。好き嫌いはあるでしょうが、カニは年末年始の料理、冬の鍋料理、寿司ネタなどに必要不可欠な具材であることは確かです。

ところで昨今、マグロやサンマなどを始めとして、一昔前まで普通に家庭の食卓に並んでいた魚介類が獲れなくなったという話を耳にします。今年はイカの不漁が大きなニュースになりました。

ここ数年間、カニが不漁というニュースも何度かあったかもしれません。そこで、カニのデータを見る前に、まずは日本の水産物全体の状況を把握しておきましょう。

日本の漁獲量は30年強の間にピークの3割水準へ激減

農林水産省が公表する漁獲量(生産量とは異なる。海面漁業のみ対象、以下同)のデータ推移を見てみると、日本の漁獲量が激減していることがわかります。

ピークと推定される1984年に1,150万トンだった漁獲量は、31年後の2015年には約355万トンまで落ち込みました。ピーク時の3割水準であり、激減と言うに十分過ぎるくらい値します。なお、2016年の速報値は約322万トンとなっており、さらに▲10%近く減っていることになります。

漁獲可能量が定められたことも激減の一因

ただ、この厳しい数字だけをもって、水産物資源が枯渇に向かっていると考えるのは無理があります。なぜならば、現在は多くの魚種に「漁獲可能量」が定められているためです。特に、1994年に発効した国連海洋法条約により(注:日本の批准は1996年)、こうした「漁獲可能量」の遵守が厳しくなっています。

ただ、確かに世界的に水産物資源の保護が進んでいることも一因ですが、それを勘案しても昔ほど獲れなくなっていることは間違いないと見られます。

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最終更新:6/23(金) 10:55
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