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防衛省が迎撃ミサイルシステムPAC-3展開訓練を公開

6/20(火) 6:01配信

ホウドウキョク

北朝鮮の相次ぐミサイル発射を受け、15日の小牧基地を皮切りに月末まで全国4か所で実施

【写真】「PAC-3」ランチャー:発射装置のM902シリーズ搭載トレーラー

アシスタント・千代島瑞希
北朝鮮の相次ぐミサイル発射を受け、自衛隊はは6月15日(木)から各地で航空自衛隊PAC-3迎撃システムの展開訓練を開始しました。訓練はPAC-3の部隊が別の自衛隊駐屯地に移動し発射準備完了までの手順を確認するもので、この小牧基地での展開を皮切りに月末まで全国4か所で行われます。

能勢伸之解説委員
15日午前5時前後の航空自衛隊小牧基地の正門前です。
【上記リンク参照】

航空自衛隊・岐阜基地に所属する第四高射群の「PAC-3」部隊が到着しました。レーダー、射撃管制装置=Engagement Control Station(ECS)、アンテナ・マストグループ、そしてランチャー:発射装置のM902シリーズなどを搭載したトレーラーが次々に小牧基地には入っていきます。
各種ケーブルをつなぎ、ランチャーを固定しシステムを組み上げていきます。

そして、こちらはランチャーが立ち上がったところですね。
【上記リンク参照】

軍事評論家・岡部いさく氏
わきにあるアンテナもランチャーと一緒に立っていくんですね。普通はキャニスター(箱)は4個積みではないですか?

能勢解説委員
それはPAC-2ですね。PAC-3ミサイルなので2つです…ひとつの箱に4発入っているはずなんですが…ということでそれはのちほど。

それで現在の自衛隊のPAC-3シリーズはPDB6.5という状態だそうです。このレベルはPAC-3のミサイルはもちろん積めるんですが、さらにPAC-3GEM(ジェム)プラスミサイルも発射できる。それをPDB8.0に更新する予算はすでについているので将来PAC-3 MSE/GEM-Tミサイルが積めるコンフィギュレーション3プラスに2019年からなるとのことです。
PDBというのはパトリオットのソフトウェアの段階みたいなもので、更新していくと使えるミサイルのレベルも変わっていく。

マルチタレント・小山ひかる
でそもそもPAC-3っていうのはどういうものなんですか?パックって何かの略なの?

能勢解説委員
Patriot Advanced Capabikity -3 ということで、以前パトリオットミサイルと言っていましたがその発達段階の言い方として、オリジナル、PAC-2、そしてこのPAC-3ときているというわけです。

小山
はい、ありがとうございました(笑)。このランチャーの箱の中には4発PAC-3 ミサイルが入っている…はずってさっき能勢さんが言っていましたけど。

岡部氏
はい、その箱のおしりの部分の「INERT(イナート)」という文字は訓練弾ですよということ。ミサイルの中にロケット燃料が入っていなくて飛びませんよということなんです。MRTはMissile Round Trainerの略でコンピュータで目標指示をすると「了解」といって動作するけれども発射ボタンを押しても弾は発射されない。取扱いや手順のトレーニングをするための訓練用キャニスター(箱)…とはいえ形、重量は本物と一緒なので積み下ろしの訓練とかランチャーを設置しラインをつないでシグナル送ると返答がくるというように発射直前までが本番と同じようにできる。

千代島
通常は非公開の訓練を、あえて告知する狙いについて防衛省は「即応能力の高さを示せば国民の安心材料になる」としています。
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6月16日(金)「週刊安全保障」より

文責:松島 スタッフ:能勢・北原

最終更新:6/20(火) 6:01
ホウドウキョク