ここから本文です

【全文】小池都知事「築地は守る、豊洲を活かす」市場移転問題について基本方針を表明

6/20(火) 17:58配信

ログミー

東京都庁で6月20日、小池都知事が築地市場移転問題について、記者会見を行いました。築地市場を豊洲市場に移転しつつも、築地跡地も同時に活用する「基本方針」を表明。築地のブランドを生かした活用法となることを訴えました。

小池百合子都知事が記者会見

小池百合子氏 本日急なお声がけでございましたが、ご参集いただきまして誠にありがとうございます。

市場移転問題につきまして、本日ご報告がございますので、私のほうから冒頭発言させていただきます。

まず、私は築地市場の再開発を含めます市場の新たなプランについてまとめるように都の職員のほうに指示をいたしたところでございます。

理由は2つございまして、まず1つ。豊洲市場これまで約6,000億かけて作られてきたわけでございますが、豊洲ありきで移転後の計画が不十分ではなかったか。

そして、これまでの都政において築地市場を売却して費用の穴埋めをするという計画はありましたけれども、移転後に毎年生じる年間100億円近い赤字にどう対応していくのか。そしてやがて豊洲が老朽化して、まあ先の話ではありますけれども、更新する時の費用をどうするのか、といったような点はまだよく吟味されていなかったように思います。

言わば、今を生きる人たちを見ているものの、累積する赤字という負の遺産に向き合うことに将来なってしまう。子どもや孫たちへの将来の責任、後世のツケに真正面から答えられるような計画がなかったのではないかと、このように考えるからであります。
これまで石原都知事が豊洲移転を決定されてから、行政からも議会からも、このようにロングタームの明確な計画が聞こえてこなかったように思います。
ご承知のように、昨年の11月に設定をいたしましたロードマップにしたがって、一つひとつ行政手続きをこれまで踏んでまいりました。そして先だって、「市場のあり方戦略本部」を開きまして、さまざまな選択肢、今後の青写真というのが出てきたところでございます。
当初は豊洲市場に移転をして、そして築地市場の跡地を売却、精算をする案、ということでございましたが、今回のあり方戦略本部では、A、B、C、D、いろんな案が出されたわけでございます。
まさしくこれまでになく、戦略的な市場のあり方、その総点検をしたおかげではないかと、このように考えるところでございます。
で、築地市場の売却でございますけれども、確かに一時的にはどっとお金が入ってくるということでございますけれども、一昔前のように「箱ものを作ったら終わり、後は知らない」というような、将来世代へのツケを残してよいものかどうなのか。私はいけないと思います。
そしてまた、これまでのような「たこ足経営」に終止符を打って、むしろ東京の戦略的、相互的な発展を必死に考えて実行していく最後のチャンスになると、このように考えたからでございます。
それから2点目でございますけれども、これまで日本一の世界に誇るブランド、築地のブランドというものは、長い間汗水たらして、必死の思いで育て、そして守ってきた市場の方々に対して、真に向き合っていく必要があると感じたからでございます。
ご存知のように、石原都知事時代に土壌汚染の可能性が指摘された、東京ガスの跡地に建てました豊洲への移転については、環境基準以下に有害物質を抑えるという約束、いわゆる無害化を念頭にしてきたわけでございます。都議会においても、無害化を前提とする付帯決議も存在してきました。
一方で、その土壌汚染対策でございますが、これまで850億円以上も投じられてまいりましたけれども、今年1月からのモニタリング調査でも、いまだに有害物質が基準値を大幅に上回る数値が検出をされました。よって、現在においても無害化の約束が果たされているとは言えない状況でございます。
逆に、昨年の11月に予定通り豊洲が開場された後に、あるはずの盛土がなかった。さらにモニタリングで有害物質が検出されていたということがわかっていたならば、すでに売却されていた築地を失い、行き場をなくしてしまっていた。市場関係者のみなさまは、一体どうしたらよいのかと思ったのではないかと思うわけでございます。

1/6ページ

最終更新:6/20(火) 17:58
ログミー