ここから本文です

高額預金169人分情報流出 佐賀銀行窃盗事件関与の元行員、共犯者に渡す?

6/20(火) 9:14配信

佐賀新聞

 佐賀銀行は19日、福岡市内の2支店で起きた窃盗事件に絡み、1億円を超す高額預金者169人分の個人情報が、犯行グループに流出していたと発表した。福岡県警は、元行員の吉田淳被告(42)=窃盗罪などで公判中=が在職時、行内のデータベース(DB)から顧客情報を紙に印刷して持ち出し、共犯者に渡した可能性が高いとみて捜査している。

 佐賀銀行によると、流出したのは同行に1億円以上の預金がある個人の情報。住所や氏名、電話番号、預金残高を記したリストが犯行グループの手に渡っていた。暗証番号や口座番号は記載されていなかった。

 預金者の内訳は佐賀県117人、福岡県47人で、両県が大半を占め、ほかに3道都県5人。流出に伴う情報の悪用や窃盗の被害は確認されていないという。

 リストはA3サイズの紙3枚で、吉田被告の共犯者とされる別の被告の弁護士が福岡県警に提出した。5月30日に県警の照会を受けた同行が調査したところ、吉田被告が在職中の昨年7月5日にDBを検索して抽出した情報と全く同じだったことが判明した。

 DBは日々の業務で利用され、行員は所属する営業店の顧客情報を閲覧できる。本部所属の吉田被告は、全店舗の顧客情報を検索できる立場だった。同行は、違法に営業秘密を取得した不正競争防止法違反の疑いで被害届を提出した。

 陣内芳博頭取は19日、佐賀市の本店で会見して謝罪し、「情報漏えい事件を厳粛に受け止め、信頼回復に向けて役職員一同、全力を挙げて取り組みたい」と述べた。

 佐賀銀行を巡っては昨年8~10月、福岡市の2支店で窃盗目的の侵入事件と5430万円の窃盗事件が発生し、福岡県警が吉田被告ら11人を窃盗容疑などで逮捕した。借金があった吉田被告が、返済に代えて行内の情報をグループに流したとみている。

最終更新:6/20(火) 11:15
佐賀新聞