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路上生活者2・5倍に 「非常に深刻な状況」=リオ市内

6/20(火) 4:00配信

サンパウロ新聞

 リオ市社会福祉・人権局の統計によれば、同市内の路上で暮らす人の数は2017年4月時点で1万4150人と、4年前、13年時点の5580人の2・5倍にまで増えた。
 英国放送協会(BBC)のレポートとして伝えた15日付伯メディアによると、リオ市社会福祉・人権局のマリア・テレザ・ベルゲル局長は、現在の困難な経済状況との組み合わせが路上生活者のこの激しい増加を説明する助けになるとし、「我々はブラジルの非常に深刻な経済危機の中に生きており、そして、リオ州は破綻している。失業率は今日、リオ州を除く国内すべての地方で低下を示した。これは我々が非常に深刻な状況に置かれていることを意味する」と話す。
 これはサッカー・ワールドカップと五輪の開催という、近年のメガイベントのサイクルによって熱を帯びた楽観主義の裏の面だ。「リオ市は美しさと希望というイメージで売り込まれていたため、大勢の人がここ数年の間にリオ市へやって来た。しかし、働き口とより良い生活という希望を抱いてやって来た人達の多くは道端に取り残された」とベルゲル氏は言う。
 15年の統計データに基づく応用経済調査院(Ipea)の推計によると、ブラジル全体の路上生活者の数は10万人を超えている。「路上に暮らす人々の数の多さは常に貧困、社会的不平等、そして都市インフラと関係している」と話すのは同院のマルコ・アントニオ・カルバリョ・ナタリノ研究員だ。同氏は「経済活動の縮小と失業だけが人々を路上生活へと追いやっている要因ではない」と指摘した上で、「しかし我々は今、諸々の指数の上昇にそれらのより強い影響を見ている。路上生活者の増加はブラジル国内のすべての大都市で起こっている」と話す。
 ブラジルで最大の人口を抱える街、サンパウロ市は、路上生活者の数も国内で最も多いとされている。しかし、15年を最後に調査が行われていないため、現時点における正確な数は把握されていない。ちなみに、15年時点のサンパウロ市内の路上生活者の数は1万5905人。11年時点に比べて1427人多かった。

最終更新:6/20(火) 4:00
サンパウロ新聞