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卓球・中国女子「黄金世代」に見た選手層の厚さ

6/20(火) 11:19配信

テレビ東京スポーツ

 18日に閉幕したITTFワールドツアー「ライオンジャパンオープン荻村杯」は、10年ぶりに同大会に出場した世界ランク1位の馬龍(中国)が男子シングルスで優勝。ボル(ドイツ)の持つワールドツアー優勝記録26回に迫る、24回目の優勝を果たした。

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 一方、女子シングルスでは世界ランク5位の陳夢(中国)が第2シードから順当に勝ち上がり決勝へ進んだものの、16歳の孫穎莎にゲームオールの末に敗れる大波乱。これがワールドツアーデビュー戦という孫穎莎はダブルスでも優勝しており、試合後の会見で、「まさかどちらも優勝できるとは思わなかった。目標は外国人選手に勝つことだった」と、まだあどけない表情で単複制覇の心境を語った。

世界ランクだけで測れない真の実力

 卓球をご存知でも孫穎莎(ソン エイサ)の名前を初めて聞くという方は多いだろう。それもそのはず、彼女はまだ16歳でちょうど平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)や伊藤美誠(スターツSC)、早田ひな(希望が丘高校)らと同じ2000年生まれ。日本では10代の「黄金世代」と呼ばれる彼女たちが、さまざまな国際大会で活躍しているが、選手層の厚い中国は日本と事情が違って、若い選手の国際大会への出場機会が限られるため、孫穎莎のような次世代の選手を目にすることがあまりない。

 今回のジャパンオープンには、丁寧の後を継ぐ次期エースといわれる18歳の王曼イク(オウ バンイク)も出場したが、すでにその名を世界に知られる彼女とて、世界卓球などの出場機会はなく世界ランクは43位。ちなみに平野は同7位、伊藤は10位、早田は19位と世界ランクはいずれも上で、一見すると王曼イクが格下のようだが、それは大きな間違いだ。

 王曼イクとジャパンオープンで対戦した石川佳純(全農)は1回戦で敗れ、準々決勝で逆転負けした伊藤などは、「実力差で負けた。この先、怪物みたいになる選手。今、勝っておかないと将来は勝てない」と焦燥感を募らせていた。

(文=高樹ミナ)

テレビ東京