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《ブラジル》移民109周年 先人の勇気を思い起こせ! 文協で開拓先亡者追悼法要

6/20(火) 6:32配信

ニッケイ新聞

(ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」20日付)



 最初の移民船「笠戸丸」がサントス港に到着し、日本人移民がブラジルの地を踏んでから109年―。今年も「移民の日」を迎え、ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)とブラジル仏教連合会(佐々木良法エドアルド会長)共催による『開拓先亡者追悼法要』が、18日午後2時からサンパウロ市の文協大講堂で開催された。日系諸団体の代表者らを中心に約150人が参列し、先人の遺徳を偲んだ。

「日本人の心意気を子孫に」

 釈尊讃仰会の木原好規会長の挨拶に始まり、厳粛な雰囲気の下、しめやかに執り行われた法要。珈琲農園のコロノとしてサンパウロ州奥地を開拓した先駆者を偲び、御霊前には参列者からの珈琲がびっしりと供えられた。

 美和会、深山会による雅な邦楽演奏が華を添え、茶道裏千家が献茶、生け花協会が献花した。仏連コーラス部による声楽に導かれ、佐々木導師、諸僧、稚児らが会場後部から厳かに入場し、三帰依文復唱、焼香が行われた。


 呉屋会長や中前隆博在サンパウロ総領事をはじめ各日系団体代表者らが先人への哀悼と感謝を述べるとともに、日系社会の発展に新たに誓いを立て、祭壇に手を合わせた。諸僧による読経が行われるなか、参拝者らは粛々と焼香を行った。

 佐々木導師は、神戸港を出航する移民船で旅立つ者と見送る家族や友人を繋いだテープが途切れたときの先人の覚悟を想起し、「あの頃の先人のような勇気をなくしたと悩んでいるのが、今の時期ではないか」と参列者に問いかけた。

 その上で「初代先祖の夢は果たされずとも、子供達はその背中をしっかり見ている。子供達の活動を見れば、その夢が果たされているのではないか」と語り、「日本人の心意気を子孫に継承し、ご先祖様に喜んでもらえるよう頑張りましょう」と鼓舞した。


 法話を説いた浄土真宗本派本願寺の杣山哲英南米教団総長は、「一世の位牌の多くは幼子だった」と前置きし、「豊かになった今を生きる我々は、命を大切にしているだろうか。自分自身の命を見失わずにしっかり見つめる一日にして欲しい」と問いかけた。

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最終更新:6/20(火) 6:32
ニッケイ新聞