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世界の核弾頭1万4900発 長崎大レクナ推計 「依然として脅威」

6/20(火) 9:35配信

長崎新聞

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)は19日、6月時点の世界の核弾頭数が1万4900発とする推計結果を発表した。核保有2大国のロシアと米国の弾頭数が減少したのに伴い、前年同月に比べて450発減少したが、同センターは「核戦力としての抑止力は変わっておらず、依然として核の脅威は油断できない」と指摘している。

 鈴木達治郎センター長や冨塚明准教授らが同大(長崎市)で記者会見した。

 各国専門機関の情報や研究者の文献を基に推計。国別の保有数はロシアが同比300発減の7千発、米国が同比200発減の6800発で、米ロで全体の約93%を占める。冨塚准教授は「2国とも古いものを新しくしているだけで長期的に核を手放す気はない。数は減っても核兵器の性能は上がっている」と分析した。

 また、推計を開始した2013年以降、「10発未満」としていた北朝鮮は初めて「20発未満」となった。鈴木センター長は「ミサイル実験の数や核物質の生産量の増加から、核弾頭の数も増えたと考えられる。北東アジアの緊張感は高まっている」と話した。

 このほかフランス300発、中国270発、イギリス215発、パキスタン140発、インド110~120発、イスラエル80発としている。

 核兵器の原料となる高濃縮ウランと分離プルトニウムの保有量を広島・長崎原爆の数に換算した「世界の核物質データ」も発表。世界全体で原爆10万6157発分の核物質が存在する。うち非核保有国の日本は非軍事用の分離プルトニウムが47・9トンあり、7983発分に相当するという。

 同センターは、これらのデータをまとめたポスターを作製。県内の学校や図書館などに配り、平和教育に生かしてもらうとしている。

長崎新聞社

最終更新:6/20(火) 9:35
長崎新聞