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テレ朝 「刑事」「ミステリー」ドラマの可能性を拡張した、天海祐希『緊急取調室』の魅力

6/20(火) 18:18配信

トレンドニュース(GYAO)

テレビ朝日は今期GP帯(夜7~11時)の3ドラマに、すべて刑事ものを持ってきた。
もともと同局は、水曜21時を刑事ドラマ、木曜20時をミステリー、木曜21時を自由枠としていた。よって木曜21時には、『就活家族 ~きっと、うまくいく~』『ドクターX ~外科医・大門未知子~』『はじめまして、愛しています。』など、多様なテーマが来ることが多かった。
ところが今期は、なぜかすべてが刑事もので、しかもシリーズものという極めて珍しいクールとなった。

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今回の3本を視聴率・録画数・F1(女20~34歳)の視聴者数・49歳以下視聴者数・満足度・絶対見たい率で比較してみた(注)。すると『緊急取調室』が全指標でトップとなり、従来の同局ドラマの得意分野たる“刑事もの”“ミステリーもの”の可能性を大いに拡張したことがわかる。

(注):視聴率はビデオリサーチ社関東900世帯調査から。録画数・満足度・見たい率などは、データニュース社「テレビウオッチャー」関東2400人調査から。

■量的評価で突出した『緊急取調室』

まず視聴率。全9話の平均は14.1%で、3本の中でトップとなった。しかも今期GP帯の全ドラマの中でも1位と、最も見られた物語となった。
ちなみにテレ朝は3本とも二桁に乗せており、全局の中では最も安定的に数字を稼ぎ出していた。

次に録画数。「テレビウオッチャー」のモニター2400人中、1話平均で100人ぐらいが録画をしており、他の2本の倍以上となった。リアルタイムでの視聴者が多いだけではなく、録画再生でじっくり見たいという人もかなりの数に上っていた。多様なニーズに応える力作だったことが伺える。

テレビ番組は世帯視聴率だけではなく、どんな人が見ているのかも広告営業的には大切だ。広告効果が期待できる若年層が多く見る番組ほど、ビジネス的にはスポンサーに喜ばれるからである。
この視点でも、『緊急取調室』は優れていた。1話あたりのF1(女20~34歳)視聴者の数や含有率も、49歳以下男女の数と比率も、他2本を大きく引き離した。

とかくテレ朝のドラマは、視聴率は高いが中高年が大半で、若年層に見られないと思われがちだ。ところが『緊急取調室』は違っていた。とかく男の世界になりがちな刑事ドラマの中で、天海祐希を紅一点の主人公に据えた点がユニークだ。さらに刑事ドラマによく見られる「刑事の疾走」「聞き込み」「銃撃戦」「犯人との格闘」など、視聴者の目を引く派手なシーンはあまり出てこない。あえて“禁じ手”を作り、取調室という密室の会話劇を柱にストーリーを展開させることで見応えを創り出そうとした切り口も秀逸だった。

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