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【加計学園】「文科省だけが怖気付いている」新たに見つかった文書から見える、問題の本質とは

6/20(火) 16:35配信

BuzzFeed Japan

加計学園の獣医学部新設をめぐり、萩生田光一官房副長官が文部科学省の局長と面会した際の発言内容をまとめたとする文書が新たに見つかった。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

松野博一文科大臣が6月20日、会見で発表した。そもそもこの文書は、NHKが独自に入手し、19日夜に報じていた「10/21 萩生田副長官ご発言概要」という文書だ。

NHKによると、萩生田副長官は加計学園の名前を挙げて「総理は平成30年4月開学とおしりを切っていた」などと述べた、と記されているという。

さらに、「官邸は絶対やると言っている」「文科省だけが怖気付いている」などとする発言内容(全文を朝日新聞が掲載)もあり、内閣府などと相談した具体的な指示も記されていた。

ただ、松野大臣は「副長官の発言でない内容が含まれている」ともしている。

なぜ、新たな文書が注目を浴びているのか。

NHKの報道によると、文書は2016年10月21日のもの。今治市が特区に選ばれる前、加計学園が事業者に選ばれる前の発言内容だ。

そもそも、獣医学部新設に関する特区には、今治市だけではなく、京都府も名乗りをあげていた。

国家戦略特区諮問会議(議長・安倍晋三首相)が獣医学部新設を認めたのは2016年11月。「空白地域」に限るという条件がつけられたため、すでに獣医学部のある関西圏の京都府は脱落した。

その後、加計学園が事業者に選ばれたのは2017年1月だ。

つまり文書からは、今治か京都か決まっていない段階から、政府が「今治・加計ありき」で話を進めているようにも受け取れる。

加計学園をめぐる問題は「怪文書」(菅義偉官房長官)と指摘され、その後文科省の再調査で見つかった「文書」が取りざたされたことで、波紋を広げていた。

内閣府と文科省の会合を記録したとされる、この2016年9~10月の文書にも、今治市や加計学園を前提とし、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」とする内容が記されていた。

今回見つかった新たな文書からは、「副官房長官」という総理に近い立場の人物が、同様の発言をしていた可能性がうかがえる。

一方、萩生田副長官は6月20日、新たな文書について「このような不正確なものが作成され、意図的に外部に流されたことについて非常に理解に苦しむ。強い憤りを感じている」とするコメントを発表。

また、記されていた内容に関しては「私は総理からいかなる指示も受けたことはない」などと否定した。

萩生田副長官をめぐっては、新設条件の文言を「広域的に存在しない地域に限る」と修正するよう指示があったと記されたメールが文科省の再調査で見つかっていた。

この条件修正により、加計学園の獣医学部新設が確実になった。同じく特区に応募しようとしていた京都産業大学のある関西圏には、すでに獣医学部があったからだ。

萩生田副長官はこの件についても6月17日、「指示を出したことがない」と否定。山本地方創生担当大臣は、内閣府の調査でメールが確認できたとしたうえで、修正は自らの指示であったことを明らかにしている。

今回の文書が見つかったことにより、文科省と内閣府との間の食い違いはさらに広がることになる。

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最終更新:6/20(火) 17:41
BuzzFeed Japan