ここから本文です

ルノー「現時点で来季シートの候補者リストにロバート・クビサの名はない」

6/20(火) 16:46配信

motorsport.com 日本版

 今月上旬、2011年に起きたラリー事故以来、初めてF1マシンをドライブしたロバート・クビサ。ルノーの計らいで2012年のロータス・ルノーE20を駆ったクビサは、その出来事に感銘を受けたと言う。

関連:2012年式ロータス・ルノーE20をドライブするロバート・クビサ

 これまでも他のカテゴリーのクルマをテストしてきたクビサは、シングルシーターのコックピット内という身体的に厳しい環境に適応し、長距離を走行できることを証明してきた。

 テストで115周を走破したクビサは、その走行距離に満足し、”正式にF1に復帰したい”という想いを打ち明けていた。

 現在ルノーのレギュラードライバーであるジョリオン・パーマーは、2018年以降の契約をルノーと締結していないため、ルノーはフェルナンド・アロンソを筆頭とした、他の選択肢も検討しているということを公にしている。

 潜在的ではあるが、来季ルノーには空いたシートがあるため、クビサが今後多くのテストに参加することとなれば、彼がチームに復帰するための本物のチャンスを掴むことができるだろう。

 しかし、ルノーF1のマネージングディレクターであるシリル・アビデブールは、そのようなシナリオは現時点で計画されていないことを強調した。

「スポーツには憶測や噂、そういった類いのものがたくさんあるのは理解している」

「しかし、私はこの件についてもう少し慎重になった方がいいと思っている。なぜならこの話題の張本人は、多くの人々から素晴らしいイメージを持たれ、愛されている一方、これまで非常に多くの困難な状況に直面し苦しんできた人物だからだ」

「だから私は他の人々にも、もう少しこの話題を慎重に扱ってほしいと思っている。もちろん、私たちはテストを行った。だが、ロバート自身を含め、誰の心の中にも確証でない期待を膨らませたくないのだ」

 アビデブールに対し、2018年にルノーかもしくは他のチームから、クビサがF1に参戦する可能性があるかどうか尋ねたところ、彼はそれが不可能なことではないと認めた。

「ご存知の通り、我々は今後のラインナップについて話し合う予定だ。それはすでに公にしている。我々は、ニコ(ヒュルケンベルグ)と長期契約を締結しており、またジョリオンとも2017年末まで契約している」

「その一方、今後の選択肢を模索しなければならない。その選択肢の中にロバートがいるのであれば、同じように検討するだろう。しかし、これまでも我々が話しているように、彼はそのリストに載っていないのだ。リストに載るためにも、彼はもっと多くのことを成し遂げなければならない」

 アビデブールはバレンシアでのテストが、これまで過去6年間、彼と連絡を取り続けてきたルノーのメンバーによる計らいであると強調した。

「今回の件の真相は実に明快だ。エンストンには、ボブ・ベルやニック・チェスター、アラン・パーマンのような、ドライバーとしてのロバートを知っていて、かつて彼と共に仕事をし、ロバートがF1を離れた後も、ずっと連絡を取り合っているメンバーがいる」

「いつも彼らは、もし彼が再びF1に復帰することができたとしたら…というような夢を語り合っているのだ。そして我々は今回のような機会を設けた」

「これは1回限りのもので、ロバートはリハビリの一環で自分自身の限界を評価したまでだ。彼自身が持つ自分のイメージを守るためのリスクや難しさ、それに立ち向かうチャレンジ面で彼は貪欲になっているが、そこにフィジカル面での限界、おそらく精神面での限界がある」

「彼はF2やGP3、フォーミュラEをドライブしてきたし、数多くのことをやってきた。そして今回のテストもそのプログラムのひとつだ。しかしそれでもルノーやロバートに対し、次のステップがあるとは言いたくはない」