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「ドラフト」重視の戦略へ、元G守護神の新監督に託した再出発

6/20(火) 14:24配信

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愛媛の田室和紀・球団統括マネージャーが語る球団戦略

 四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツは2017年前期リーグを11勝20敗3分け、勝率.355で終え、首位徳島インディゴソックスから10.5差の4位だった。

独立リーグからNPBへ羽ばたく選手も…2005年~2016年の各球団ドラフト指名選手一覧

 かつて巨人、西武、中日で先発や抑えを務め、球団OBでもある河原純一氏を新監督に迎えた1年目。その前期シーズンについて、球団を統括する田室和紀マネージャーに聞いた。

――過去2年総合優勝していましたが、今季は一転最下位。チームの方針が変わったのですか?

「おかげさまで2015、16年は総合優勝し、2015年には独立リーグチャンピオンシップでも優勝しましたが、その反面、うちは2012年に巨人に行った土田瑞起(投手)を最後にNPBに選手を送り出していません。2013年には、金森敬之(投手)がロッテに行きましたが、彼は元日本ハムですから、ドラフトではなくNPBへの出戻りです。

 金森を入れても実質3年間、NPBに選手を輩出していない。ここにやってくる選手の第1の目標が“プロ野球に行きたい”であることを考えると、これではいけないんじゃないか、と考えたのです。今年、監督コーチに第1に期待したのはドラフトにかかるような選手を育成することでした。個々の選手の能力を上げてドラフトで指名される選手を作って、それが結果としてチーム力を上げて優勝につながるという優先順位で、再びチーム作りをリセットしたわけです」

河原監督就任の経緯、「しっかりした育成理論を持っている」

――河原純一新監督が就任するまでの経緯は?

「河原監督は、2012年から15年まで愛媛マンダリンパイレーツで投手としてプレーして引退しました。引退時にお話をうかがうと、NPB12球団の監督、コーチ業には、あまり関心を持っていなくて、もっと若い子に野球を普及したいと考えておられたんです。場所にもこだわりを持っておられなかったので、だったら愛媛でセカンドキャリアをはじめませんかとお声がけをしました。愛媛マンダリンパイレーツの親会社は、星企画という広告会社なので、その使命の一つとして野球の普及事業を担当していただくことにしたんです。

 子どもたちのソフトボール投げの記録は、全国的にもどんどん下がっていますが、愛媛県はその平均よりもさらに下になりました。子どもの運動能力の低下は深刻ですし、野球離れも進んでいます。そんな子供にボールの持ち方から教えて、野球の楽しさを教えてほしい、そういう仕事を担当していただいたんです。1年間で幼稚園だけでも何十園も回ってもらいました。経済団体などでの講演活動も含めて、幅広く活動していただきました。

 現役時代から折に触れて話をして、しっかりした育成理論を持っておられると思っていましたが、1年間の普及活動を通して、指導者として本物だと思ったので、監督をお願いしました。四国アイランドリーグplusで野球をしているのは、プロ野球に行けなかった選手たちです。そういう選手たちの殻を破るような指導ができるのではないかと思いました。NPBの選手に対する指導ではなく、一つも二つも目線を下げたところから指導ができる上に、理論を持っている。その力をうちに貸してほしい、とお願いしました」

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最終更新:6/20(火) 14:34
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