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【ブラジル】1~3月の食肉処理、前年上る 食肉不正問題で先行きは不透明

6/20(火) 4:44配信

サンパウロ新聞

 14日に公表されたブラジル地理統計院(IBGE)の調査結果によると、2017年第1四半期(1~3月)に食肉加工処理された牛、豚、鶏の数はいずれも16年第1四半期を上回ったが、前の期(16年第4四半期)に対して増加したのは鶏だけで、牛と豚はいずれも減少した。伯メディアが同日付で伝えた。
 ブラジルで食肉処理された牛の数は16年に3年連続で前年割れしたが、豚と鶏の数はいずれも好調な輸出に引っ張られて過去最多のボリュームに達し、17年もその勢いが続くものと見られていた。しかし、食肉に絡む不正が発覚した今年3月中旬以降、ブラジル産の食肉には世界各国から厳しい疑いの目が向けられ、ブラジルからの肉の輸入を停止させる国が続出した。この時は一時的な禁輸措置で、数日後には多くの市場が全面的ではないものの輸入を再開させ、ブラジルの食肉業界は胸をなでおろした。
 しかし、食肉不正問題の波紋はまだ収まっていない。ブラジル産食肉にとって重要な得意先である欧州連合(EU)は同問題の発覚を受けてブラジルへ視察団を派遣して調査を実施。その結果、食肉処理場で衛生上の問題が多数確認されたとして現在、輸入制限などが検討されており、ブラジルの食肉業界がこの先大きな打撃を受ける可能性がある。

 今年第1四半期に食肉加工処理された牛の数は737万頭。前の期よりも0.5%少なかったが、16年同時期に比べて0.7%(4万9620頭)多かった。
 食肉加工処理された牛の数は首都ブラジリアを含む27州のうちの11州において前年同時期を上回り、そのことが全体の増加を引っ張った。処理された牛の数が最も大きく増加したのはゴイアス州で、16年第1四半期に比べて9万7260頭増えた。トカンチンス(2万7530頭増)、ロンドニア(2万5430頭増)、パラー(1万6720頭増)、バイア(1万5670頭増)各州でも前年同時期を大きく上回った。
 これらとは逆に処分された牛の数が減少した州もある。減少数が最も大きかったサンパウロ州で6万3920頭減ったほか、マット・グロッソ・ド・スル州で1万5930頭、パラナ州で1万5060頭、マラニャン州で1万2900頭、エスピリト・サント州で1万1850頭の減少が見られた。
 今年第1四半期に食肉加工処理された牛の数全体におけるシェア上位3州はマット・グロッソ州(15.2%)、マット・グロッソ・ド・スル州(11.5%)、ゴイアス州(10.1%)という、いずれもブラジル中西部の州だった。

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最終更新:6/20(火) 4:44
サンパウロ新聞