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僕の賞与ぶっちゃけます、「中の人」が企業ツイッターに一石投じる

6/20(火) 6:01配信

Bloomberg

「2.69カ月分でした」-。11日、経営再建中のシャープ公式ツイッターで「中の人」がつぶやいた。戴正呉社長は社員の年間賞与を給与1-8カ月の成果配分にすると表明していた。一社員のリアルな声にフォロワーからは「生々しい」「ツイッターでの功績が評価されていない」などのコメントが寄せられた。

「中の人」と呼ばれる企業ツイッターのアカウント担当者たち。「公式」という堅いイメージからは想像できない遊び心たっぷりのつぶやきで、商品ユーザーを超えたファンを獲得する例や、担当者同士の交流から新製品の企画へつながるなど、従来の単なる広報ツールの役割からはみ出し、意外な効果をもたらしている。

鴻海精密工業など他社傘下での再建が決まった昨年2月。シャープの「中の人」こと山本隆博さんは「な ん て 日 だ !」とつぶやいた。「さすがシャープさん」ー。自社の経営問題にあえて踏み込んだ発言はネット上で一気に拡散した。山本さんは「一方的に発信する広報資料と違い、双方向のツイッターで知らないふりをすればボコボコにされる」と話す。

「上司のはんこがそろうのを待って発信、では意味がないので基本的に自由にさせてもらうことを前提に引き受けた」ー。公式アカウント「シャープさん」を2011年から一人で担ってきた山本さんはこう明かす。「批判・炎上をおそれず勇気を持った」投稿の継続などで、3月には大阪広告協会から佐治敬三賞を受けた。

感情共有のツール

シャープのツイッターフォロワー数(昨年12月)は、日本の家電・電機メーカーでトップ。集計サイトfacenaviによると、その数は約33万人と全産業中で23位だった。シャープ広報担当者は「ここまで多くのフォロワーを抱え支持されていることは、弊社のファン増加に多大に貢献していると認識している」とコメントした。

山本さんは業務上シナジーがなさそうな「タニタ」「セガ」などの中の人のつぶやきにも反応する。実際には「中の人」という生身の人間がつぶやいているという感覚を忘れたツイッター上のやり取りから、新しい何かが生まれることを実感しているという。

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最終更新:6/20(火) 10:50
Bloomberg