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ストレステストの基準、緩やかに-米銀の株主還元が3.3兆円増加も

6/20(火) 6:33配信

Bloomberg

米国の銀行は少なくとも今年、当局によるストレステスト(健全性審査)のストレスから解放されるかもしれない。これまで7回の年次審査では常に少なくとも1行が不合格になってきたが、今年は34行がそろって合格しそうだ。結果は今週と来週に公表される。

合格率改善の理由は、テストの中の最も厳しい部分である「質的レビュー」という部分が審査対象銀行の多くに適用されなくなったことだ。審査の基準が緩やかになったことで、米銀の株主還元が300億ドル(約3兆3000億円)程度増えると、アナリストらが試算した。

銀行がストレステストに慣れ、自己資本を最低要件よりもずっと高い水準に引き上げてきたことで、不合格は消えつつある。さらに、審査が一段と緩やかになることも期待されている。中規模の銀行に「質的レビュー」を適用しない案は昨年出されたが、トランプ政権が金融業界寄りの連邦準備制度理事会(FRB)理事を増やしていることなどでさらに緩和が見込めそうだ。

ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均値によれば、審査対象行は向こう4四半期に配当と自社株買い戻しで1210億ドルを株主に還元する見込み。これは利益のほぼ85%に相当し、前4四半期の約75%を上回る。

原題:Less Stressful Tests Seen Boosting U.S. Bank Payouts $30 Billion(抜粋)

Yalman Onaran

最終更新:6/20(火) 6:33
Bloomberg