ここから本文です

ハモンド英財務相:ロンドン・シティーの擁護を離脱交渉の中心に

6/20(火) 20:03配信

Bloomberg

ハモンド英財務相は、金融サービス業界を守ることを英国の欧州連合(EU)離脱交渉での自らの方針の中核に位置づけた。移民の制限から雇用の保護へと、政府の焦点を転換させようとしている。

同財務相は20日、先週から延期されていたマンションハウスでのスピーチで、英国がEUを離脱した後にデリバティブや融資など金融サービス業務が分散されればEU全体の企業にとってコスト上昇につながると論じた。また、EU離脱後も英国に拠点を置く企業が世界から優秀な人材を引き付け続けられることが必要だと強調した。

「金融サービスが分散すれば、全当事者にとって質の低下と商品の価格上昇につながる」とし、「金融サービスの分散を防ぐことは欧州各国の経済にとって素晴らしい成果であり、わたしはこれができると考えている」と述べた。

8日の総選挙で保守党が過半数を失ったことで、政府はEU離脱と財政緊縮について姿勢の見直しを迫られている。成長加速と生産性向上を前面に打ち出した財務相のスピーチは、経済にほぼ触れず、移民制限に重点を置いたメイ首相の選挙前の論調からの転換を示す。

「移民のコントロールは図るが、扉を閉ざすことはしない」とし、「先進国・地域の普通の労働者に明確な利益となるようなグローバル化の新しい段階を目指さなければならない」と語った。

ハモンド財務相は金融サービスを成長の最重要の原動力と位置づけ、ロンドンの金融街シティーを19日にブリュッセルで始まったEU離脱交渉の中心に据えた。

原題:Hammond Puts Protecting City of London at Heart of Brexit Talks(抜粋)

Svenja O'Donnell, Richard Partington

最終更新:6/20(火) 20:03
Bloomberg