ここから本文です

企業の物語という究極のオウンドメディアコンテンツ

6/21(水) 7:06配信

Web担当者Forum

心得其の508

 

松屋のラーメン物語

ある情報番組でカフェにも見える小洒落た内外装の店舗が紹介されていました。スタイリッシュな女性が埋め尽くす店の看板メニューは「トマトラーメン」。

“>>>
ラーメン屋って感じじゃないから女性ひとりでも入りやすい
<<<”

取材に応じた女性は答えます。そして、この店が牛丼チェーン「松屋フーズ」の運営であるとネタ晴らしすると「えー」と驚きます。松屋はもともと中華料理屋として産声を上げ、牛丼屋になるのはその後。そしていま、創業の思いを胸にラーメンをはじめたとVTRにナレーションが添えられます。

ある意味「究極のオウンドメディアのネタ」です。

松屋のコーポレートサイトを訪ねると「トマトラーメン」は、ショッピングセンターのフードコートに出店する新業態の看板メニューだとわかります。実は、松屋がラーメンに乗り出すのはこれが初めてではありません。ここでは大人の事情をさっして深堀は避けますが、お客は「創業者の思い」や「秘話」的な話、つまり「物語(ブランドストーリー)」が大好きです。

 

豚骨ラーメンへの情熱

すこし想像してみてください。

・何となく儲かりそうだという理由だけで始めたラーメン屋
・出張先で偶然はいったラーメン屋の豚骨スープに感動。脱サラして修行した店主のラーメン屋

どちらがうまそうに感じるでしょうか。実は、後者は情熱を語っているだけで、うまいかまずいかの判断材料は示されていないのですが、お客はこうした物語がある方を喜びます。

こうしたお店にまつわるネタ、いわば企業の「個人情報」は有名店ならともかく、街の小さな店は自分たちで語るしかありません。だから「究極のオウンドメディアのネタ」と銘打ったのですが、お客の食いつき(反応)が良いネタでもあります。「こだわり系」のラーメン屋が、店内の壁やパンフレットに「熱い思い」を書くのも同じ理由。もちろん、普通のWebコンテンツとしても使えます。

 

1/3ページ

最終更新:6/21(水) 7:06
Web担当者Forum