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御朱印帳転売お断り 宮司ツイート、拡散3万8000件に

6/21(水) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

守谷市の神社が頒布した御朱印帳がインターネットオークションで落札され、それを見つけた宮司が公式ツイッターで「(転売目的の人は)もう来ないでください」と投稿したところ、わずか1日半で約3万8千件リツイートされるなど、大きな反響を呼んでいる。大半は宮司に同調した意見だが、中には「どうしようと勝手」などの声もあり、近年ブームの御朱印を巡って波紋が広がっている。

神社は、守谷市本町の八坂神社。5月26日に1600円で頒布を始めた。表紙と裏表紙には、同神社が祭るスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する様子が描かれている。

今月18日、下村良弘宮司が偶然オークションサイトを見たところ、頒布価格の約3倍で落札されていた。同日午後7時ごろ、公式ツイッターで、「頒布品で利益を得る行為は許せない。一般商品とは違う。もう来ないでください」などと書き込んだ。

ツイートは瞬く間に拡散され、1日半の間にリツイートが3万8千件を数えた。反響の多くは下村宮司の意見に同調しているが、中には「どうしようと勝手」などといった意見もあった。

御朱印は元来、寺で写経した際の受け付けの印が起源ともいわれる。現在では神社仏閣に参拝した証しとして、神社名や本尊が墨書され、朱印が押される。近年はスタンプラリーのように、各地の神社仏閣巡りを楽しむファンも多い。

御朱印帳のデザインもさまざまだ。鹿島神宮(鹿嶋市宮中)は、楼門を刺しゅうしたものや、親交のある歌手、相川七瀬さんがデザインしたものなど計5種類をそろえる。担当者は「ここ2、3年で御朱印を求める方が非常に増えた。担当のときは、筆が止まる時間がないくらい書き続ける」と話す。

今回の反響について、県神社庁の担当者は「神社庁としての統一見解はない」と断った上で、個人的な意見として「不特定の誰かに向けて購入し、値をつり上げて転売するというのは、好ましいものではないと思う」と述べた。

投稿は1回140文字という短文のため言葉が足りなかった面もあると語る下村宮司。「御朱印は神様とご縁を結ばれた証し。神社仏閣を直接参拝してもらいたい」と話している。 (石川孝明)

茨城新聞社