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<森友学園>退園児の名前悪用 現理事長ら聴取

6/21(水) 6:50配信

毎日新聞

 学校法人「森友学園」が大阪府の補助金などを不正受給したとして大阪地検特捜部の捜索を受けた事件で、学園側が昨年、運営する幼稚園を既に退園した園児の名前を悪用して不正受給しようとした疑いがあることが分かった。保護者が提出した他の園児の診断書を園側が改ざんした疑いも判明。特捜部は籠池泰典前理事長(64)が不正を主導したとみており、現理事長で長女の町浪(ちなみ)氏ら学園関係者から任意で聴取を始めた。

 補助金は、障害で支援が必要な子供を受け入れる幼稚園に、1人当たり年約78万円を支給する仕組みで、受給には診断書などの提出が必要。府の調査で、学園が2011~15年度に受給した園児延べ90人分のうち35人分(約2740万円)の不正が判明している。

 府や関係者によると、園児の1人は昨年4月、学園が運営する塚本幼稚園(大阪市)を途中退園した。ところが学園は同5月、この園児が在籍しているよう装って氏名や障害の種類を記した書類を府に提出し、16年度分の補助金を申請していた。府はいったん支給対象に認定したが、学園を巡る一連の問題が発覚したため再調査し、支給を取りやめた。

 一方、関係者によると、別の園児の保護者は15年3月付で口の症状の診断書を、4月付で耳の診断書を園に提出した。しかし、保護者の請求で府が開示した診断書は、2通の内容を組み合わせ、病名や症状が口なのに、診断日や医師名は耳を診察したものに改ざんされていたという。

 籠池氏は20日、報道陣に対して府に出した補助金の申請書は「私が全て作り上げた」と認める一方、故意はなかったと釈明した。【三上健太郎、岡村崇、高嶋将之、伊藤遥】

最終更新:6/21(水) 6:50
毎日新聞