ここから本文です

ネットで話題のサイトVALU、「個人が上場」ってどういうこと?

6/25(日) 14:30配信

THE PAGE

 最先端のネット業界では、企業ではなく個人を上場させる「VALU」というサイトが話題となっています。ホリエモンやイケダハヤト氏といったネットの有名人が自分を上場させているのですが、これはいったいどういうことなのでしょうか。

 VALUは今年の5月にサービスを開始した新しいサイトです。現実の株式市場は企業が株式を売り出し、投資家が売買するという仕組みですが、VALUはこれを個人に応用しました(個人が株式を発行することは法律上できませんので、あくまで疑似的な株式ということになりますが、ここでは株式という言葉で説明します)。

 自身の株式を売り出したい人は、VALUのサイトに登録して、フェイスブックやツイッター、インスタグラムを連携させます。フォロワー数などから自動的にその人の時価総額を算定し、その価値に応じた疑似株式を売り出すという仕組みです。売り出された株式は投資家が自由に売買することができるので、取引価格は常に変動します。もし価格が上昇すれば、株式を保有している人には利益が転がり込んでくるというわけです。

 株式の売買はすべて仮想通貨であるビットコインを使って行われます。VALUはビットコインの取引所ではないので、ビットコインは別途、取引所などのサービスに加入して準備する必要があります。

 現在、VALUにはホリエモンこと堀江貴文氏やブロガーのイケダハヤト氏、同じくブロガーのはあちゅう氏、起業家の家入一真氏などが自身の疑似株式を上場しています。ホリエモンを除くと、いわゆるネット上の著名人が株式を売り出しているわけですが、ホリエモンには現在15億円程度の、イケダハヤト氏には約20億円の時価総額がついています。イケダ氏は持ち株をごくわずかだけ売却したそうですが、3日間で1000万円が手に入ったそうです。

 現実の株式は配当など利益還元が行われますが、VALUの株式にはそうした仕組みはありません(売り出した人がお礼をすることは可能です)。経営権のようなものもありませんから、理屈上はこれを購入した人に対する見返りはゼロということになります。それでも売買が成立するということは、そこには純粋に相手を応援したいという気持ちが働いているか、もしくは、その人の株式が人気化して価格が上がることを期待した投機目的ということになるでしょう。

 その意味では、株式というよりも、トレーディングカード(トレカ)に近い商品と考えた方がよさそうです。トレカは基本的に「好き」で買うものですが、中には値上がり益を期待して購入する人もいます。

 このサービスが普及するのかはまだ分かりませんが、個人が株式を売り出すことができるようになると、資本主義そのものの価値観も大きく変わることになるかもしれません。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:6/30(金) 6:09
THE PAGE