ここから本文です

小池都知事の素顔迫る ひたちなかの鴨志田さん

6/21(水) 7:00配信

茨城新聞クロスアイ

ひたちなか市外野の写真家、鴨志田孝一さん(57)が東京都の小池百合子都知事の写真集「YURiKO KOiKE 1992-2017」(双葉社)を出版した。政治家としての公務に加え、エプロン姿やゴルフプレーなど、政界入りから現在までの25年間にわたり撮影した“素顔”に迫った。鴨志田さんは「小池さんのパワーを伝えたい」とアピールしている。

鴨志田さんは高校卒業後、英国や米国を中心とする各国を巡り、カメラ助手のアルバイトをするなどして撮影を学んだ。帰国後は大手雑誌社の特約記者や海外写真通信社の特派員として、政治家を主な取材対象に活躍してきた。

1992年に小池さんが政界入りすると、「(当時籍を置いた雑誌社の)編集部からの依頼で彼女へのフォーカスを続けた」。公務のほか、家事をする姿や休日のゴルフ、カラオケなど多彩な素顔をカメラに収めた。特に、子宮筋腫の治療を終えた病室での写真は貴重なオフショットだ。写真集ではこうした写真計130枚を掲載している。

鴨志田さんは2001年にも小泉純一郎元首相の写真集を出版。写真集では異例の20万部を販売し、ベストセラーとなった。今回の出版を決めたのは、昨年夏に行われた都知事選投開票日に小池さんの遊説に都民が熱心に聞き入る様子をファインダーからのぞいたときのことだ。「小泉元首相を取材していたころの思いがよみがえった」

しかし、この時、鴨志田さんは6年前に患った悪性リンパ腫が再発、抗がん剤による治療の最中だった。それでも出版への思いは強く、予定していた抗がん剤治療を1月から中断。治療を再開する6月末までの限られた期間で、25年間撮りためた写真の選別作業に取り掛かった。

4月には小池さんの自宅を訪問。出版の決定を報告すると、小池さんは「全て鴨ちゃんに任せますよ」と快諾したという。鴨志田さんは「小池さんからは、パワーを感じる。私のように病気で悩んでいる方や頑張る女性たちに見ていただき、元気になってもらいたい」と話している。

写真集は14日に発売。A4変型、全160ページ。価格は2020円(税別)で、全国の書店で販売している。双葉社によると、写真集は1万部を販売すればヒットしたとされる中、初版は1万5千部を発行。同社は「販売前から予約が多く、完売する書店も出ている。かつての小泉元首相の写真集と同じ勢いで売れている」と説明し、重版も検討しているという。 (前島智仁)

茨城新聞社