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補助金対象職員「見たことない」=申請用に架空雇用か―森友学園問題・大阪地検

6/21(水) 5:01配信

時事通信

 学校法人「森友学園」が大阪府の補助金詐取容疑などで家宅捜索を受けた事件で、専従職員数に応じた補助金について、園職員が府の調査に「見たこともない人の名前が申請書にある」と証言していたことが21日、関係者への取材で分かった。

 申請用の架空雇用だった疑いがあるとみられる。大阪地検特捜部は籠池泰典前理事長(64)が不正受給を主導したとみており、籠池氏らから今後事情を聴くとともに、押収した資料を分析して全容解明を急ぐ。

 府などによると、学園が運営する「塚本幼稚園」は2011~16年度に延べ72人の専従職員がいるとして、約2億1400万円の補助金を受給した。しかし、うち14人は勤務実態がなく、他11人も系列保育園などとの兼務で、3分の1の職員が規定を満たしていなかった。

 勤務実態のない職員は、源泉徴収票や共済加入記録が確認できず、現役職員への聞き取りでも複数から「そんな人は知らない」との証言が得られたという。

 専従職員が幼稚園のクラス数に満たない年があるなど申請はずさんで、府は計3442万円分が不正と判断。障害などを持つ園児ら向けの「特別支援教育」に関する補助金分2744万円を合わせた計約6200万円を不正受給と認定した。

 籠池氏はサインや書類記入など申請手続きを自ら行っていたとされ、府は詐欺容疑で同氏を地検に告訴。特捜部も関係者の聴取を始めており、補助金を多く得るための意図的な偽装だったとの見方を強めているもようだ。 

最終更新:6/21(水) 5:05
時事通信