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ダニエル・デイ=ルイス60歳、引退発表 3度のアカデミー賞主演男優賞に輝いた唯一の人物

6/21(水) 11:58配信

シネマトゥデイ

 3度のアカデミー賞主演男優賞に輝いた唯一の人物である名優ダニエル・デイ=ルイスが、60歳にして引退することが明らかになった。ダニエルの広報が現地時間20日、「ダニエル・デイ=ルイスはこれ以上、俳優として働きません。彼は何年にもわたって共に作品を作ってきた人々、そして観客たちに非常に感謝しています。これはプライベートな決断であり、彼も彼の代理人たちもこの件についてこれ以上コメントはしません」と声明を発表した。

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 どの作品に出るかを長い時間をかけて吟味することで知られるダニエルにとって、『リンカーン』以来5年ぶりの新作『ファントム・スレッド(仮題) / Phantom Thread』(12月25日全米公開予定)が最後の作品となる。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督と再タッグを組み、賞レースをにぎわすことは間違いないと目されている作品で、同作のプロモーション活動をもって46年にわたる俳優活動に幕を下ろす。舞台は1950年代のロンドンで、上流社会向けのファッションデザイナーを演じた。

 ダニエルは役柄に徹底的に成り切るために自分の生活まで変えてしまう“メソッドアクター”で、寡作でありながら『マイ・レフトフット』(1989)、『父の祈りを』(1993)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)、『リンカーン』(2012)と5度にわたってアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、そのうち『マイ・レフトフット』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『リンカーン』で受賞するという輝かしいキャリアを誇る。

 その一方で、1990年後半には半引退状態となって大好きな大工仕事に精を出し、イタリアのフィレンツェに移り住んで靴作りを始めるという風変りな一面も。5年後、マーティン・スコセッシ監督から『ギャング・オブ・ニューヨーク』のために映画界に戻ってきてほしいと要請されて、ようやく復帰を果たした。2008年のインタビューでダニエルは、9歳の息子は最近まで父親のことを大工だと思っていたと明かしたこともある。英ロンドン出身だが都会の生活は合わないといい、妻で女優・監督のレベッカ・ミラーと自然豊かなアイルランドで暮らしている。(編集部・市川遥)

最終更新:6/21(水) 11:58
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