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阪神・能見 13年目の進化語る テンポアップ、そして新球スクリュー

6/21(水) 5:53配信

スポニチアネックス

 阪神・能見篤史投手(38)が20日、スポニチのインタビューに応じ、優勝への秘策として今季、新たに取り入れている「高速テンポ」と公に口にしてこなった「新球」の存在を明かした。同期入団のプロ13年目でプロ初本塁打を放った岡崎や、開幕からコンビを組む梅野、2軍で苦闘する藤浪ら同僚への思いも吐露。ベテランが「本音」を語った。(聞き手・遠藤 礼)

 ――5月17日の中日戦の試合途中から1球ごとの投球テンポを意識的に早くしている。

 初回に球数を要することも多かったし、カウントがボール先行になるところもあった。その辺で波長というか、テンポで、自分なりに気づいた部分があったので、イニングの途中で早くしてみた。

 ――5月の月間防御率は0・34。好投の要因になっている。

 テンポのことを考えたら野手が守りにくいということはないと思う。基本的に自分の間合いに打者を引きつけないといけない。打者が、こっちに合わしてくるように。打者がタイムを取ったりするけど、その時点で自分のリズムになっている。嫌だから外すわけで。

 ――プロ13年目で初めての試みになる。

 今までやったことはないと思う。梅(梅野)とも香田さんとも話をした。梅にはサインを早く出して早く返球してくれと言った。1つ間違えば単調になるリスクもあるけど、全部うまくいくわけではないから。

 ――今年から、ほとんど投げなかった新球スクリューを配球に加えた。キャンプで投げなかった球をシーズン中に投げる難しさは。

 今までも、ちょこちょこ投げていたけど、難しくはない。(簡単に)投げられるボールと投げられないボールがある。(スクリュー)は、感覚も軌道も直球と同じ。持ち方が違うだけで、放す軌道は一緒だから。

 ――右打者の外角など投球の幅は広がった。

 いろいろ、有効には使えていると思う。

 ――スクリューという表現でいい?

 呼び方は何でも良い。大事なのはバッターがどう思うかだけ。

 ――新球の意図は。

 根本的に投手は打者のタイミングを外したい。先発は特にね。だから、いろんな球種を投げていく。打者はタイミングを外されるのが一番嫌だから。もう(スクリューの存在は)バレているけどね。

 ――フォークを決め球にしたスタイルから徐々に変わってきた。

 世間はそう(フォークで空振りをとる)思うだけで、実際はそうでもない。こだわってやるのもアリだけど、根本的に通用しなくなってきたから何かを変えている。年齢によってボールの質も変わるし、逆に良くなってくることもある。みんな同じ能力でやっているわけじゃないから。いろいろ考えてるよ。

 ――プロ13年目で同期入団の岡崎が(3、4日の日本ハム戦で)プロ初本塁打、サヨナラ打と一花咲かせた。

 俺より遅いけどな、ホームランを打ったのは(笑い)。嬉しいというか、苦労している部分で野球の神様は見ているんだなと思った。俺からしたら(活躍が)遅すぎるけどね。本人がどう思うか。元々、(即)戦力として入ってきている。周りは嬉しいだろうけど、本人がそれを思ったらダメ。まだまだ長いんだから。特別、声はかけていない。まだまだこれからなんだから。苦労してる分、いろいろ吸収しようとはしてる。自分のモノにしようと話も聞いてくる。

 ――2年連続で自主トレを行う梅野が、主戦捕手になった。

 昨年に比べても興味を持って、いろいろやっている。“ああいう時、どうしたらいいですか”“あの時、どうしたかったですか”と、聞いてくることも多い。だから、今、苦労も出てきていると思う。(レギュラーとして)まだ1年もやってないんだから、これからだと思う。

 ――息も合ってきた。

 最初は(お互いの)考え方が全然違ったから。どういう意図を持って(サインを)出しているのか分からなかった。変化球がすごく多くて、直球はどこにいったんや?となった。(配球の中で)軸となるボールが無かった。ゼロに抑えようとしてやっているのは分かるけど、その後どうするの?と。バッテリーを組んでいって覚えていかないと、波長も合っていかない。

 ――藤浪が2軍で苦闘している。

 晋太郎は戦力。戻ってきてもらわないと本当に困る。チームとしてもね。本人がどう感じるか。4年間、ローテーションで投げてきたことは、すごいこと。続けることはすごいことで。誰しも、壁にはぶち当たることはある。それをどうするのかは自分次第。良い時間にしてほしいけど、そんなに時間もない。自分だったら、恥じていると思う。

 ――助言は。

 周りから助けられてできるなら、誰でもできる。周りは助けてくれる。そういう環境だから。それに甘んじている時点で、また一緒のことになる。自分で考えて乗り越えないと、成長しない。自分自身も、成績が出ない時にいろんなアドバイスをもらったし、聞きに行ったりしてやってみた。自分が弱っていたら、いろんなものを求めるから。それで変わる人間もいるし、人それぞれだと思う。

 ――通算100勝もモチべーションに。

 ほど遠いよ(笑い)。もう11試合も投げてるから。今年できたら良いなとは思う。先発をやっている以上、規定投球回数も投げたいし、100勝はモチベーションになる。

 ――チームは2位。優勝への期待がかかる。

 優勝はしたい。無念で辞めていった人もいっぱい見てきている。

 ――05年はプロ2年目。主力に定着後は優勝を経験していない。

 (05年も)優勝したことは嬉しいけど、そんなに投げていない。中心になって優勝したい。もう何年もないから。今までチャンスが何度かあり、それでも優勝できなかった事実もある。若い選手にも経験してほしい。

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