ここから本文です

広島・鈴木誠也のフォームは、右打者のお手本 谷佳知氏が分析

6/21(水) 9:00配信

デイリースポーツ

 野球評論家・谷佳知氏が、セ・リーグトップタイの53打点を記録している広島・鈴木誠也外野手(22)の打撃フォームを解説する。同9位の打率・303、同3位の15本塁打と打撃3部門で好成績を残す鯉の4番打者。そのスイングの魅力、長所はどこにあるのか。同じ右打者として、現役時代に安打を積み重ねてきた同氏が分析する。

【写真】誠也の打撃フォームの連続写真

  ◇    ◇

 鈴木のスイングは一つ一つの動作が基本に忠実で、癖がない。年齢、レベルを問わず、すべての右打者の「お手本」となる、理想的な打撃フォームと言っていい。

 写真の打席(6月6日・日本ハム戦=札幌ドーム、第5打席)は遊ゴロに打ち取られたが、打つ形は悪くない。まず目を引くのが、好打者の必須条件である「トップの位置の安定」だ。

 あらかじめバットを引いて構え、投球に合わせてさらに後方にバットを引いて「トップの位置」を作るが、その間、手の位置が上下にぶれず一定している。こうした形ができるとスイングが安定し、必然的に投球を捉える確率も上がってくる。

 「体重移動」も申し分ない。

 左足を上げ始めてからミートする瞬間まで重心が低く保たれ、頭の位置が変わらない。しっかりと左肩が投手方向に入り、それでいて前に突っ込まず、少々タイミングを崩されても対応できる体勢が作れている。腕の使い方もいい。内側から最短距離でバットを出す「インサイドアウト」のスイングが実践できているので、広角に打ち返すことが可能になる。

 筋力が強いので、上半身や上げた左足をひねり、その反動を利用して打つ必要がない。大きく体を回さなくてもボールを飛ばせるところは、彼の特徴の一つと言えるだろう。

 あえて注文を付けるならば、打ちに行く際に左膝が少し開き気味になっているところか。投球が低めなので仕方ない部分もあるが、もう少し内側に膝を絞ることができれば言うことはない。

 交流戦終盤は結果が出なかったが、スイングの基礎部分に修正点は見当たらない。高卒5年目でまだ22歳。壁にぶつかることもあるだろうが、経験を重ねる中で配球の読み、打席での対応力をさらに磨き、球界No.1バッターを目指して欲しい。

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合7/26(水) 20:40